カギ握る今季の規則変更
2018年開幕特集(7)
SGTの服部尚貴レースディレクターが今季の規則変更点や見どころを語った
SGTの服部尚貴レースディレクターが今季の規則変更点や見どころを語った
 今季の規則変更は大きく分けて三つ。スタート進行の厳格化と、GT500クラスのウエートハンディ制度における燃料流量規制の変更、そしてGT300クラスの予選Q1でのA、B組制の導入だ。SGTの服部尚貴レースディレクター(51)が導入理由と、それによる見どころの変化を語ってくれた。

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GT500、今年は違う展開も

全く読めない混戦のGT300

 「テストの結果を見る限り、GT500のホンダが元気だ。ここ数年、後れを取っていたが、今年は違う展開になりそう。3メーカーが入り乱れて大混戦になるだろう。GT300は参戦車両がバラエティーに富み、JAF−GTとFIA−GT3の争い。こっちは全く読めない」

GT300でシリーズ初の試み!予選Q1で2組制

 2組制は全長の短いコースで導入するシリーズ初の試みだ。今年はどこかの大会で採用する予定で、その結果を見据え来年以降の導入内容を検討する。

 「コース上の混雑でラッキー、アンラッキーが出ないようにするため。前戦までの総合順位でA、B組の2組に分ける予定。まずは1回やってみて、もう一度話し合い来年に生かしたい」。組分けの運、不運を主張するチームもあると見込まれ、まずは来年のたたき台として導入する方針だ。

GT500、燃料流量を新しい規制値に変更

 ウエートと燃料流量を併用したハンディ制度は、昨年からウエートが50キロを超えた時点で流量を段階的に絞っている。「昨年までの規制値でもエンジン的には間違っていなかったが、タイヤやブレーキなどの負担も考慮するとやや楽な面もあった。今年1年新しい規制値を採用し、必要ならまた見直したい」。昨年から規制値を4段階に増やしたが、今年は微調整するなどさらにきめの細かい対応となった。

 ただし、エンジンを開発する自動車メーカーも流量規制の対策を進めている。どんな結果になるのか、新規制値が影響するシーズン半ばすぎからの戦いに注目したい。

GT500&300、迫力満点の2クラス同時スタート

 SGTが採用する走りながらスタートを切るローリングスタートは、警察車両が先導するパレードラップを含めた2周をしてからレースが始まるが、タイヤを温めきれず隊列が乱れる時も珍しくなかった。

 「進行の厳格化は見え方と安全面を考えた結果。十分にタイヤを温められる時間を与えながら、最終コーナーを立ち上がった時には隊列が整うよう指示を出す」。タイヤを温めるための蛇行運転が混乱を招く要因だったが、最終コーナーまでに隊列を整えることを徹底。それにより毎戦GT500の15台、同300の29台がきれいに並び、迫力満点のスタートシーンが見られる。