戦力ほぼ横一線
オフシーズンテストでは最速タイムを記録し続けたインパルの日産GT−R
オフシーズンテストでは最速タイムを記録し続けたインパルの日産GT−R
 今年もスーパーGT(SGT)は大激戦が予想される。シーズン開幕までに岡山国際サーキット(岡山県)、富士スピードウェイ(静岡県)で2度の公式テストが開かれたが、参加したドライバーは「始まってみなければ分からない」と言葉をそろえた。

 GT500クラスは投入する車両が3年目を迎え熟成の域に入った。各陣営に開発の遅れなどもなく、ホンダNSX、レクサスLC500、日産GT−Rの戦闘力はほぼ横一線。エントリーする15チーム全てがウイナーになる可能性を秘めており、わずかな戦略ミスや車体調整の方向性を間違うことはもちろん、想定した気温が少し外れても失速しかねない状況だ。

 序盤戦は昨季、初めてのフル参戦でタイトルを獲得した元F1ドライバー、クニミツのジェンソン・バトン(39)=英国=を軸にした戦いになりそうだ。ベストタイムが下位に沈んだテストでは、同僚の山本尚貴(30)と一緒にホンダNSXと装着するブリヂストンタイヤの開発に力を注いだ。本番では昨季同様の力強い戦いをする可能性が高い。

 テストで絶好調だったのが、昨季苦しんだ日産陣営だ。インパルが2月のマレーシアテストから最速の座に君臨し、エース格のニスモも常に上位につけた。GT−Rの空力処理などがうまくいった結果というが、ニスモが選手部門の8位に終わった昨季の雪辱に陣営を挙げて燃えているのが伝わってくる。

 GT300は新しい車両が増え、各チームのドライバー陣も強化された。昨季初タイトルを手にしたレオンの黒澤治樹(41)も「とにかくしぶとく戦うだけ」と見据える。粘り強く全8戦を戦い抜いたチームに栄光が輝くだろう。
連覇を狙うクニミツのジェンソン・バトン
連覇を狙うクニミツのジェンソン・バトン