必勝を誓ったHRCの野村欣滋社長
必勝を誓ったHRCの野村欣滋社長
 ホンダ・レーシング・コーポレーション(HRC)の野村欣滋社長は9日、東京都立川市で行われた「’16ハルクプロ感謝の夕べ」で、2年連続で優勝を逃した鈴鹿8時間耐久ロードレースの勝利奪還を宣言。体制強化に本腰を入れることを発表した。

ヤマハに雪辱ダ

 鈴鹿8耐でホンダは、2年連続してライバルのヤマハに完敗。その上今年は1988年以来28年ぶりに表彰台にも立てない屈辱を味わった。HRCの野村社長は、ホンダのエースチームとして出場するハルクプロに「8耐はメカニカルトラブルが出て不本意な結果に終わった。本当に申し訳なかった。来年の8耐は八郷(隆弘ホンダ社長)から『絶対に勝て』という指令が出ているし、必勝を期してマシンを開発していく」と、勝てるバイクを準備することを約束した。

 春ごろからニューマシンのうわさがたびたび話題になっていたが、HRCは、2008年以降開発がストップしていた市販車「CBR1000RR」の2017年型を10月に発表。パワーアップと軽量化、そして最新の電子制御システムが投入された期待の新車だ。

 すでにレース用マシンの開発テストもスタート。開発を担当する高橋巧(27)は「まだ始まったばかりなので」とパフォーマンスについては口を閉ざした。が、このマシンで戦う来季の全日本ロードJSB1000と鈴鹿8耐については「今シーズンは自分の実力不足もあったが、来年は全日本のタイトル獲得と8耐で3年ぶりの優勝でリベンジを果たしたい」と気合を入れた。

 また野村社長は、量産車の開発を担当する本田技術研究所朝霞研究所とレースマシンの開発運営を担当するHRCが合同で「特別体制チーム」を発足していることも明かした。

 今季は史上初となるモトGP、モトクロス、トライアルの世界3大カテゴリーを制覇したHRCだが、来季はこれに40周年となる8耐制覇も加える必勝態勢。ホンダがホンキダ。
 (遠藤智)