ルマン24時間
2位表彰台で悔しそうなYARTの野左根(EWC提供)
2位表彰台で悔しそうなYARTの野左根(EWC提供)
 2輪の世界耐久選手権(EWC)の第2戦ルマン24時間レース(15、16日)にYART(ヤマハ)から初挑戦した野左根航汰(21)が2位表彰台に上った。初の海外レース挑戦でいきなりの快挙ながら、手にしかけていた優勝を逃し、悔しさいっぱいだった。 (聞き手=佐藤洋美)

 −2位おめでとう

 野左根「ありがとうございます。表彰式でも熱狂的なファンの人がたくさんいて、やっぱり海外のレースは違うと思った」

 −笑顔はなかったが

 「これまでで一番悔しい表彰台。テストからレースウイークと順調に来ていて優勝を狙えると思い、そのために自分がいると思っていた。勝てる環境を用意してもらって、チャンスをもらったのに…」

 −ゴールまで4時間のトップ争いは今大会1番のハイライトだった

 「抜かれたら抜き返すというのは、どのレースでも自分のやり方。でも、結局抜かれてしまった。そこから1位になることはなかったので、自分が抜かれなければ−という悔しさが大きい」

 −3人のライダーが交代して戦うのが耐久レースの難しさだが

 「予選も3人のライダーのうち誰かがコンマ1詰められたらポールポジションだった。決勝でも僕がトップを守りきれたら、そのままチェッカーを受けられたかもしれない。思っていた以上に厳しい戦いだと実感した」

 −初めての24時間レースのつらかった部分は?

 「体力には自信があった。モトGPのテストもさせてもらいバイクに乗る機会が増え、それが一番のトレーニングだと思っていた。それが6〜7スティント(ピットイン間の走行)あたりからつらくなって。大丈夫だと思っていた体力の不足を感じた」

 −得たものは?

 「体力の向上を含め、課題をたくさんもらった。自分のレベルを全てにおいて上げないとダメだと思い知った。負けたらこんなに悔しい−と思えたから、自分を鍛え直そうと思っている」

 −初出場したEWCは重要なレースになったか

 「はい。すごい、やりがいを感じた。フル参戦するので、世界一になりたい」

 −次は全日本の開幕戦(23日決勝、鈴鹿)

 「僕にはEWCも全日本も両方大切。今年からヤマハのワークスライダーとして全日本のJSB1000クラスを戦う。尊敬する中須賀克行さんがチームメートなので言い訳できない環境。恥ずかしくない走りがしたい。ルマンで学んだことも生かし、これまで以上に強い気持ちで挑みたい」