公開合同テスト第3日
順調にセットアップを進めたカワサキ・チーム・グリーンの渡辺一馬
順調にセットアップを進めたカワサキ・チーム・グリーンの渡辺一馬
 【三重県・鈴鹿サーキット ペン&カメラ=遠藤智 ペン=佐藤洋美】 今年カワサキのトップチーム「グリーン」に移籍した渡辺一馬(27)が8耐初制覇に意欲を燃やす。テスト最終日はチームメートのタイムで4番手につけてダークホースぶりを発揮。栃木県出身ながら関西のチームに少しでも溶け込もうと関西弁を勉強するなど、公私ともにカワサキの一員になるため必死だ。最速タイムはモリワキの高橋裕紀(33)=ホンダ=が記録した。

関西弁を“猛特訓”

 速さを買われ、ホンダ系チームからグリーンに移籍した一馬は、初めて経験するバイクメーカーが直接開発するワークスマシンを与えられ「感動の連続だった」とモチベーションが高い。

 「去年の8耐でチームは優勝したヤマハと同一周回数の2位。優勝するにはそれより一周多く走らなければならない。どうすればいいのか頑張っている」。全日本ロード選手権JSB1000クラスでは未勝利ながら総合2位と奮闘しており、8耐で念願の移籍初勝利を狙う。

 新天地に早く溶け込もうと神戸市を本拠地にするチームの“共通語”である「関西弁」をインターネットなどで猛特訓する努力も。栃木県鹿沼市出身の一馬にとってハードルは高いが、「下手な関西弁はやめろ!」といじられながらすっかり一員となった。

僚友実力派ぞろい

 カワサキは過去39回の歴史を誇る8耐で、1度(1993年)しか勝っていない。バイクの調子が良い今年は当然、24年ぶりの2勝目を狙う。一馬のチームメートは昨年2位のレオン・ハスラム(34)=英国=と、ロードレース世界選手権のモト2の経験もあるアズラン・シャー・カマルザマン(32)=マレーシア=の実力派ぞろい。

 「2分8〜9秒台で走れている。チームワークは良いし、ミスなく走れればチャンスはある」。一馬はでっかい仕事をやり遂げる意気込みだ。