FIM世界耐久選手権 最終戦
PPを射止めたヤマハ・中須賀
PPを射止めたヤマハ・中須賀
 【鈴鹿サーキット ペン=田村尚之、遠藤智、佐藤洋美 カメラ=河口貞史、大橋脩人】 3連覇を狙うヤマハ・ファクトリー・レーシングは中須賀克行(35)がコースレコード更新まであと一歩の快走で3年連続のポールポジションを獲得した。ただし、過去2年はタイムアタックで同僚に敗れており、自身の走りでトップグリッドをつかむのは4年ぶり。面目躍如の走りを示した。2番手タイムはヨシムラスズキの津田拓也(33)。(観衆=3万3500人)

エース惜しいR

ヤマハ・中須賀は、笑顔でサムアップ
ヤマハ・中須賀は、笑顔でサムアップ
 エースのメンツを保った。中須賀が見事な快走を見せ、大本命のヤマハに3年連続のポールをもたらした。「コースレコードを更新できなかったのは残念だが、ポールを取れたのはうれしい。決勝につながるいい走りができた」と満面の笑みだ。

 過去2年は、同僚だったロードレース世界選手権のモトGPを戦うポル・エスパルガロがポールタイムを記録。8耐用バイクの開発を担当する中須賀はわずかに及ばず、「チームとしてはうれしいが、ライダーとしては悔しい」とプライドが揺らいだこともあった。ようやく仕事を全うし、最高の気分で決勝を迎えることになった。

 今年は6連覇のかかった全日本ロードのJSB1000クラスで、開幕から3戦連続で転倒する大苦戦。6月末の第4戦オートポリスで今季初優勝を挙げ、調子を取り戻した。その後の8耐テストで完全復調し、万全の状態で本番に挑むことができた。

 全日本での不調は、今季から採用された17インチタイヤとバイクの相性がなかなか合わなかったという。ただし、8耐は世界耐久選手権の16−17シーズンの最終戦として開催するため、バイクと相性が良い実績のある16・5インチも使えたことが追い風となった。

 「3人がコンスタントに走れ、3年目のマシンも良い状態。何より慣れた16・5インチで走れる。力を合わせて頑張りたい」。輝きを取り戻した中須賀がチームを栄光のゴールに導く。