第2回公開テスト第2日
D;REXの(左から)井上哲悟、豊田浩史、池田吉隆
D;REXの(左から)井上哲悟、豊田浩史、池田吉隆
 【鈴鹿サーキット(三重県) ペン=佐藤洋美 カメラ=竹内英士】26日に開幕する第41回大会に向けたテスト2日目に、異彩を放つプライベートチームが精力的な走り込みを行った。茨城県の筑波サーキットそばのバイクショップが母体の「日本スマトラバイオマッセ+D;REX」だ。地元の下妻市で決勝のパブリックビューイング(PV)を開くなど地域と一体となって8耐を盛り上げるという。最速タイムはヤマハの中須賀克行(36)が記録した。

オーナーと客と助っ人

 鈴鹿8耐を盛り上げるのは、優勝を争うバイクメーカーのワークスチームだけではない。3人のアマチュア選手が完走を目的に参戦する「日本スマトラバイオマッセ+D;REX」は、41回目を迎える真夏の祭典を支える貴重な存在のひとつだ。

 バイクショップに集う仲間が中心になってチームとしては初めての参戦。メンバーは2年ぶり10回目の挑戦となる、バイクショップオーナーの豊田浩史(49)に、、客の池田吉隆(50)は8耐に出場するため国際A級ライセンスを取得して今年初めての挑戦、東京のバイクショップからの助っ人・井上哲悟(39)が5回目の挑戦となる。

サーキットあるのに

 中心になって活動する豊田は「下妻市はスポーツ振興都市。筑波サーキットがあるのに地元のモータースポーツ人気がいまひとつ。私たちの参戦が切っ掛けになって8耐を応援しようという声が上がって、ライブ中継が実現した」。地元の“おっさん”3人の挑戦に支援者が集まり、決勝のPVが決まった。

200インチのモニター

 8耐のPVはホンダ本社(東京都港区)で開かれているくらいで、全日本ロードレース選手権などが開かれる筑波サーキットがあるとはいえ、下妻市で開くのは異例だろう。しかし、チームの支援者は8耐を中継するBS12トゥエルビの承諾を取り、市内のイベント会場「Waiwaiドームしもつま」に200インチの大型モニターを持ち込んでレースを映し出すことに。会場にはカフェや地元特産グルメや物産展も加わる一大イベントとなった。

 ただし、完走目的のD;REXは、優勝争いが中心となる中継には映らない可能性が高い。それでも豊田は「レースを、バイクを知ってくれる人が増えればいい。こんなふうに全国で8耐が応援できるようになったら最高だ」と話す。

 D;REXの2日目タイムは75番手(Tバイクを含む)。優勝争いとは無縁だが、こんなバイクを愛するチームが64台もエントリーする8耐を支えている。