第41回鈴鹿8時間耐久 最終予選
最速タイムを出しチームグリーンのハスラム(左)と笑顔でハイタッチするジョナサン・レイ=鈴鹿サーキットで
最速タイムを出しチームグリーンのハスラム(左)と笑顔でハイタッチするジョナサン・レイ=鈴鹿サーキットで
 【鈴鹿サーキット(三重県) ペン=佐藤洋美、遠藤智 カメラ=平野皓士朗、芹沢純生】スーパーバイク世界選手権(WSB)の3連覇王者、ジョナサン・レイ(31)を擁するカワサキチームがポールポジション(PP)を獲得した。カワサキ車では1995年以来、23年ぶり3度目。台風12号接近の影響で、予選1日目の上位10台によるタイムアタック方式の「トップ10トライアル」は計時式の予選に変更されたが、圧倒的な速さを示した。2番手にはホンダワークスのチームHRCがつけた。29日の決勝は定刻通り、午前11時30分にスタートとなる予定だ。

台風12号接近で予選方式を変更

コースを疾走するレイ=鈴鹿サーキットで
コースを疾走するレイ=鈴鹿サーキットで
 台風12号の接近で急きょ予選方法が変わっても、その勢いは止まらない。予選1日目に続きレイが圧巻の最速タイムを刻み、カワサキに1995年のアンソニー・ゴバート(オーストラリア)が記録して以来のポールポジションをもたらした。

 「ソフトタイヤを使ったが、バランスがうまく取れずコーナリングに苦労したよ」

 快挙を成し遂げたものの、レイ自身は少々ご機嫌斜めだ。予選コースレコードをマークした前日に続いて、決勝用タイヤでアタックしようと考えたが、チームが用意したのは予選用のソフトタイヤ。その結果、フィーリングに狂いが生じ、タイムを更新できなかった。

 史上初のシリーズ3連覇を達成したWSBでは群を抜く存在だ。今季からカワサキには厳しい規則が採用され、他メーカーよりエンジンの最高回転数が毎分600回転も低く設定された。

 それでも、ここまで8大会16レースで計8勝を挙げてランキングトップ。2014年まで所属したホンダ時代も速かったが、カワサキで勝てるバイクに乗ってからはその速さに磨きがかかり、今年の8耐にお呼びがかかった。

 カワサキは過去2年、8耐では連続2位。心血を注いで開発したバイク「ZX−10RR」の戦闘力は3連覇しているヤマハの「YZF−R1」に匹敵するという。仕様が近いWSBで3連覇している実績を踏まえると、いつ勝ってもおかしくない状況だ。

 「プレッシャーがすごかったが、レオン(ハスラム)が良いタイムを出してくれたので楽にアタックできた。決勝もドライで走りたいね」。優勝請負人のレイが、カワサキを25年ぶりの栄冠にいざなう。
【2018 鈴鹿8耐計時予選】カワサキが23年ぶりPP(2018 Suzuka 8hours qualify)