メーカー合同テスト第2日(最終日)
精力的にテストを進めた清成龍一
精力的にテストを進めた清成龍一
 【鈴鹿サーキット(三重県) ペン=佐藤洋美 カメラ=竹内英士】 ホンダのワークスチーム「レッドブル・ホンダ」で7月28日決勝の本番に臨む清成龍一(36)が、チームメートとなったエースの高橋巧(29)の“ご指名”で参戦に至ったことが分かった。高橋巧はチームに対し、優勝4回の清成の起用を常に進言していたという。最終日は高橋巧がトップタイムで締めくくった。清成は今回が最後の事前テストの機会で8番手タイムを刻んだ。

勝利奪還へ気合

事前テストは今回のみ。高橋巧のセッティングで走行した
事前テストは今回のみ。高橋巧のセッティングで走行した
 ヤマハの5連覇を阻止すべく、優勝4回を記録するスーパーバイク世界選手権(WSB)の清成と、同3回をマークする全日本のJSB1000王者、高橋巧が7年ぶりに再結集した。

 「願いがかなった。あとは結果だけ」。巧は感慨もひとしおの様子だ。2人が組んだのは巧が初優勝した2010年。「全て清成さんに任せっきり。世話になりっぱなしで表彰台の真ん中に連れていってもらった」と振り返った。12年に再び組んだ時は炎上事故でリタイア。それ以来、8耐で組みたい選手について清成の名を常に挙げ、「恩返ししたい」と答え続けてきた。

 清成も巧からラブコールを受けたことについて「光栄。彼は驚くほどたくましくなっている。チームをまとめて引っ張っている」と賛辞を贈った。今回のテストは9年前とまるで逆。全てを任せっきりで「マシンセッティング(車体調整)もしっかりこなしてくれる。自分は走りに集中することができた」。最終日も巧がアレンジしたマシンで走行を続けた。

 自身の最後の優勝はTSRで出場した2011年。今回勝てば、通算5度の大会記録を持つ宇川徹(現HRC監督)の数字に並ぶ。今季復帰したWSBでは苦戦が続いており、今回のテストも「絶対に転ばないこと。WSBの悪い流れを持ちこまないようにと思った」と慎重に感触を確かめたという。

 レース週前の最後の走行機会となる7月9〜11日の次回テストは、巧とロードレース世界選手権・モトGPクラスでホンダのテストライダーを務めるチームメートのステファン・ブラドル(29)=ドイツ=の2人が参加の予定。清成は連戦となるWSBと日程が重ねるため欠席する。

 ホンダにとっては今年がワークス復帰2年目。負け続けるわけには絶対にいかない。巧を発奮させる清成の存在が勝利奪還のカギとなりそうだ。
高橋巧のご指名で清成が念願のチームメートに
高橋巧のご指名で清成が念願のチームメートに
Youtube動画:【2019 鈴鹿8耐 メーカー占有テスト走行】清成龍一ら夏の役者続々参加