第4戦フランスGP編
スタートは出遅れたものの、4位フィニッシュを果たしたノリック(カメラ=GPI/ヴェガ)
スタートは出遅れたものの、4位フィニッシュを果たしたノリック(カメラ=GPI/ヴェガ)
 得意のフランスGPで今季初優勝を狙ったノリックこと阿部典史は、2日目予選で初日の2番手から7番手に後退、さらに決勝ではスタートで出遅れた。が、ここからが見せ所。1周目の11番手から次々と前車をパス。4位でフィニッシュする堂々たるレース運びをみせた。優勝&表彰台は逃したものの、またもや好調をアピールした一戦だった。
 くぅ〜〜、悔しい! 何でこんな時にスタートを失敗するんだろう、っていうのが、今回のレースを終えて最初に出て来た言葉だった。正確に言えば、失敗というよりも、こうなるんじゃないかという不安が的中。その通りの結末になって、あちゃ〜というのが本当のところだけどね。

 というのも、ハイスピードコーナーとシケインとヘアピンが組み合わされたル・マンは、独特なギアレシオになる。スタートは1速を使うけど、普通のサーキットよりもかなりハイギアードな設定。つまりスタートがしにくいギアレシオで、予選日から何度も練習していたんだけど、うまくいかなかったんだ。

 しかもル・マンはスタートして1コーナーが右高速、そして左、右と切り返すので、なかなか前に行けない。スタートに失敗し、集団にもまれるという最悪の出だしになってしまった。

 それに、一対一の対決なら抜くポイントはあるけど、集団になるとなかなか前に出るスペースがない。スタートしてすぐ前にいたジベルノーを抜くのに2周も掛かった。それでも、集団がばらけてきた中盤からは自分の思い通りの走りができるようになった。

 特にケニー(ロバーツ)とクリヴィーレをワンラップで抜いた終盤は、楽しかった。皆には1周で世界チャンピオンを2人も抜いた、すごいぞ、って言われ、ケニーのおやじさんにも「ノリ、いい走りしてたな」って褒められた。これで表彰台に立っていれば、もっとうれしかったけど、久しぶりに追い上げのレースができて満足している。

 でも、今回の課題はやっぱり予選。一発の走りができなかったこと。今回も初日のフリーでトップタイム、予選で2番手にいながら、2日目の予選で7番手までポジションを落としてしまった。これで序盤を苦しくしてしまったし、いいポジションを取るための一発の走りを身に付けなきゃと思ったんだよね。

 ああ、それと、今回から家族の一員になったコッカー・エスパニエルのボニー(愛犬)のことだけど、これがもう大変な騒ぎ。モーターホームの中におしっこはするしウンチもする。予選中に預かってもらった原田(哲也)さんのモーターホームの中でもやっちゃって、奥さんの美由希さんも大変なことになってたみたい。皆、ボニーのことをかわいがってくれるけど、やれやれって感じのル・マンでした。

 で、バルセロナに帰って来たら、今度は風邪でのどをやられ、2日も寝込んでいる。39度以上の熱が出て、ただただ安静にしています。天気もいいし暖かいしで、何だかもったいないようだけど、来週のイタリアGPに向けて、ゆっくりと体を休めようと思っています。

■2001年5月25日掲載