第8戦イギリスGP編
バルセロナに帰ってヨットハーバーで食事するノリック(カメラ=遠藤智)
バルセロナに帰ってヨットハーバーで食事するノリック(カメラ=遠藤智)
 前半戦の締めくくりの2連戦で最悪の結果となってしまったノリック。オランダで転倒負傷、ケガを押して出場のイギリスでは予選15位、決勝ではトラブル、リタイア。まさに試練の時だった。
 一足先にレースを終え、ピットに戻った時には、本当にがっくりだった。何のためにイギリスまで来たんだ。

 スタートでフライングを取られた。確かに動きだすのがちょっと早かった。先に行われた125と250に比べ、レッドシグナルが消えるのが2秒は遅かったから。フライングはしていないという自信があったのに10秒のストップ&ゴーのペナルティー。

 で、いいスタートが切れず1周目15位。その後14位に上がったけど8周目にストップの指示が出てピットへ。19位までポジションを落とした。この時点ではとにかく1ポイントでもと思ったけど、トラブルでリタイア。完走もできないという最悪の結果だった。ピットに戻ってバイクを降りる時がつらかった。痛みをこらえてバイクにまたがる。走っているときは感覚がまひしていくが、走り終えてひざを伸ばす時はまさに地獄の苦しみ。

 テレビを見ていた人がひざのせいでリタイアしたと思ったらしいけど、仕方がないよ。でも隣でメカニックがトラブルを何とかしようと必死だった。それが映ればリタイアの原因も分かってもらえたのに。普段は絶対に壊れないところでついてないとしかいいようがない。スタート前、どんなに痛かろうが血が噴き出そうが最後まで走ろうと思っていたから無念さがひしひしだった。オランダGPで左ひざを痛め、バルセロナで手術をしてイギリスへ向かった。走るたびに患部から血が噴き出てセッションごとにガーゼを替え痛み止めの座薬を入れた。

 そんな状況で予選初日に中野くんとの事件が起きた。シケインでラインをふさいだ彼に怒ってしまった。詳しい経緯はここでは触れないが、とにかくちょっと言い過ぎた。中野くんにはこの紙面を借りて謝っておきたい。ひざは少しずつ良くなっているが、欠けた骨の手術はオフになるかも。来週のドイツも厳しい状況だし今週は体を休めることと病院に通うことに専念するつもり。

 それと最後にひとつ。フライングだけど、レース後にチーム監督のダンティーンがテストをしたが、ビデオで何回見てもフロントのアクスルシャフトがスタートラインを超えていなかったという。抗議は却下されたけど納得がいかない。

 散々なレース。最悪の結果。だからこそ、この悔しさを後半戦にぶつけたいと思っている。

■2001年7月13日掲載