第14戦オーストラリアGP編
フィリップアイランド内のカウズの街でリラックスするノリック(カメラ=遠藤智)
フィリップアイランド内のカウズの街でリラックスするノリック(カメラ=遠藤智)
 WGP第14戦オーストラリアGPは、ノリックにどん底の気分を味わわせてくれた。雨と風の予選は10番手。巻き返しを期した決勝ではL・カピロッシと接触、コースアウトで無念の13位。前戦パシフィックGP4位の勢いで、今度こそ表彰台の気合が空回りした。が、もう残り2戦。マレーシアに移動して、今季初優勝へ、気合を入れなおしている。


 「フィリップアイランドは得意なサーキット。今度こそ表彰台、と気合を入れていただけに、レースが終わって、がっくり落ち込んでしまった。

 予選は10番手。決していいポジションじゃなかったけど、コンスタントにタイムは出ていた。タイム差はほとんどなかったし、決勝では絶対に優勝争いができると信じていたんだ。

 予想通りの展開と走りができていた。ここはいつもだんごのレースになる。今回はやや硬めのコンパウンドで、序盤はややペースを抑えたが、中盤にかけてトップ集団に追い付くことができた。

 ところが、9周目の左コーナー。海に向かって左にターンするシベリアンコーナーの進入で、カピロッシと接触してコースアウト。ポジションを落とし優勝戦線から脱落してしまった。

 そのとき、トップグループは5台。すぐ後ろに宇川さんと僕、カピロッシと続いていた。抜いたり抜かれたりしながらトップグループについていて、後ろにカピロッシがいるのは知っていた。で、あいつが強引にインにねじ込んできたシベリアンコーナーもピッタリとインをふさいでいたのだが、そのさらにイン側にバイクをねじ込んできた。それでコースアウトして17位まで落ちてしまった。

 メーンストレートにかえってくると、トップとの差は20秒。絶望的な気分。それでもあきらめなかった。必死になって追い上げた。ロバーツとチェカ、(青木)治親に引っ掛かってタイムロスしたけど、フィニッシュしたときのロッシとの差は21秒差。ここは集団で走っている方がタイムがいいし、一人で走って、たった1秒しか差が開かなかったことを知って、余計に落ち込んでしまった。

 何てこったあと思った。フィリップアイランドは得意のサーキットなのに、何でいつもこうついてないんだろうと悲しくてがっくりだった。

 でも、そうも言ってられないなあと、気分を切り替えることにした。何といっても終盤戦の3連戦。次はマレーシアが控えているしね。

 月曜日はフィリップアイランドの動物園に行って気分転換。香港を経由して火曜日の朝にクアラルンプール到着。木曜日まではとにかくのんびり。

 マレーシアはシャーアラムでレースをやっていた時代からあまりいい結果が残っていない。過去3年は転倒リタイアで、まともに走って完走したのは、この6年でたった1度だけだったと思う。今年は何としても完走して、いい結果を残したいと思っている。

 とにかく、ここを入れて残り2戦。今年は表彰台に立ったのがスペインの3位だけってこともあって、最後の2戦で何とかしなくては。絶対に表彰台――。それで、来年につなげたいと思っている」

■2001年10月19日掲載