最終第16戦リオGP編
有終Vに自信満々で決勝に臨んだノリック。結果は無念の6位だった(カメラ=GPI/ヴェガ)
有終Vに自信満々で決勝に臨んだノリック。結果は無念の6位だった(カメラ=GPI/ヴェガ)
 最終戦リオGPに闘志を燃やしたノリック。もっとも得意とするサーキットで9番グリッドから決勝に挑んだが、無念の6位。今季初優勝のラストチャンスも不発に終わった。ランキングも7位に転落し、がっくりと肩を落とした姿には、最終戦にかけた意気込みの大きさがくっきり。ノリックがその思いをぶちまける。
 レースが終わってから、コメントができないほど落ち込んでしまった。さすがに今回は話すことが何も思い浮かばなかった。こんなに落ち込んだのは初めて。とにかくレースのことは何も話したくなかった。一刻も早くサーキットを離れたかった。だから決勝日の翌日だったフライトをその日の夜に変更して、即行でスペインへと向かったんだ。

 今年はこの最終戦まで優勝がなかったし、最後のチャンスだと思っていた。それにリオは得意だったし、調子も良くて気合も入っていた。予選は9番手だったが内容では優勝を狙えると思っていた。決勝日は雨になったけれどウオームアップでもフィーリングは良かったし、ドライでもウエットでもオッケイという感じだったんだ。

 それが、決勝はドライで始まって、すぐに雨で中断。ウエットからドライへと変化する中途半端なコンディションとなってしまった。こういうレースはいつもタイヤの選択が勝負を分けてしまう。僕はフロントにインターミディエイト、リアにソフトコンパウンドのカットスリックを選んだ。間違いではなかったと思うけれど、ベストではなかった。フロントもリアもズルズルで、もうイライラしながら走ることになってしまった。

 中断するまで雨がパラパラ降り、中断を決定するのが遅かったくらい。ウエットが宣言された第2ヒートは今度は全然降らず、どんどん乾いていく状態。こんな中途半端なコンディションになるとは、夢にも思わなかった。

 結果は6位。今年は本当についてないと感じた。もうばん回のチャンスがないラストレースまで……と、本当にがっかりしてしまった。

 レースが終わってから、いつもならエンジニアとチーフメカニックとミーティングをするけど、ほとんど会話もなかった。悔しい思いをぶつけても仕方がないと思ったからね。頑張ってくれたスタッフも悔しかっただろうし。だから申し訳なさもあり言葉が出てこなかったんだ。

 その日の夜のフライトでバルセロナへ。いつもなら一晩たてば気持ちにも整理がつくのだけど、今回は重症だった。最後のレースだけじゃない。最後のレースまでもが…という気持ちがいつまでも続いた。ランキングもチェカと同ポイントになって、2位の回数で僕は7位に。こんなところまでついてないなんてと痛感させられたんだ。

 木曜日のフライトで日本へ。それでもまだいつもの元気は出てこない。それくらい今回のレースは落ち込んだ。こんなときは、そう、とにかくゆっくり休もう――。そう自分に言い聞かせている。

■2001年11月9日掲載