ペドロサがトップで好発進
マルケスは4番手、ブラドルは5番手で後に続く
2014年10月24日(金)・1日目フリー走行  会場:セパン・サーキット  天候:晴れのち雨  気温:31℃
コースコンディション:ドライのちウエット

 3連戦最後の戦いとなる第17戦マレーシアGPのフリー走行は、大会2連勝中のダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が好スタートを切ってトップタイムをマークしました。青空が広がり、強烈な日差しが降り注いだ午前中のセッションでペドロサは、走り出しから快調にラップを刻みました。一昨年の大会では、ウエットコンディションを制し、昨年の大会ではドライコンディションで優勝しています。過去2年、ドライでもウエットでもすばらしい走りを見せてきたペドロサが、大会3連覇に向けて最高のスタートを切りました。

 チームメートで2年連続タイトルを獲得したマルク・マルケスも、今季12勝目に闘志を燃やしています。前戦オーストラリアGPでは、トップを独走するも、痛恨の転倒リタイア。その雪辱に挑む今大会は、午前中のセッションでは4番手でしたが、順調にセットアップを進めました。そしてウエットコンディションとなった午後の走行では2番手へとポジションを上げて、2日目の予選ではシーズン最多記録樹立となる13度目のポールポジション(PP)に大きな期待が寄せられます。昨年の大会はPPを獲得して決勝は2位。今年は、チームメートのペドロサとの優勝争いと、2年連続のRepsol Honda Teamの1-2フィニッシュが期待されます。

 セパンを得意とするステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)がドライコンディションで5番手。ウエットコンディションになった午後のセッションでも7番手と、順当にセットアップを進めました。昨年の大会は、フリー走行で転倒、右足首を負傷して予選と決勝を欠場しました。今年は、その悔しさを晴らす大会となります。

 以下、アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が13番手。Hondaの市販レーシングマシン「RCV1000R」勢は、青山博一(Drive M7 Aspar)が14番手、スコット・レディング(GO & FUN Honda Gresini)が15番手、カレル・アブラハム(Cardion AB Motoracing)が16番手、ニッキー・ヘイデン(Drive M7 Aspar)は18番手でした。
 Moto2クラスは、午前中がドライ。午後のセッションは、スコールの影響でウエットからドライになる難しいコンディションとなりました。その中で、タイトル王手のエステベ・ラバト(Marc VDS Racing Team)が午前中の2番手から、午後のセッションでタイムを更新してトップに躍り出ました。2番手には午前中のベストタイムでヨハン・ザルコ(AirAsia Caterham)、前戦オーストラリアGPで今季3勝目を上げたマーベリック・ビニャーレス(Paginas Amarillas HP 40)が午後にタイムを更新して3番手に浮上しました。

 以下、ラバトとタイトル争いをするミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)は6番手、中上貴晶(IDEMITSU Honda Team Asia)は9番手。代役出場で3戦目を迎える小山知良(Teluru Team JiR Webike)は30番手でした。

 Moto3クラスは、午前、午後のセッションともにドライコンディションで行われ、ニッコロ・アントネッリ(KTM)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に9台の接戦となり、今大会タイトル王手のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0)が3番手、総合4位のエフレン・バスケス(SaxoPrint-RTG)が5番手、総合3位のアレックス・リンス(Estrella Galicia 0,0)が7番手で初日を終えました。着実にセットアップを進めるHonda勢。予選での巻き返しが注目されます。
 ダニ・ペドロサ(MotoGP 1番手)
 「午前中はドライコンディションで走ることができ、いいタイムを出すことができました。しかし、午後は雨が降りました。明日の天気も、どうなるか予想がつきませんが、フロントとリアのタイヤのパフォーマンスを分析するためにもドライで走れる時間が多いことを願っています。午前中はソフトだけを使いましたが、明日はハードを試してみたいです。ウエットでは、リアで問題がありました。最初からグリップがなく、14周くらいでタイヤが終わりました。明日はマシンのセットアップを進めて、タイヤがうまく機能するようにしたいです」

 マルク・マルケス(MotoGP 4番手)
 「午前中は結構いい感じでしたし、快適に走ることができました。少し問題はありましたが、午後はウエットコンディションになったので、今日は解決することができませんでした。ウエットコンディションでもフィーリングはよかったです。日曜日にもし雨が降った場合のためのデータ収集ができたことは、とてもポジティブなことです。明日はドライになることを願っています。ドライコンディションでセットアップを進めたいです。そして、レースに向けてあらゆるデータを集めて準備したいと思います」

 ステファン・ブラドル(MotoGP 5番手)
 「午前中はいいセットアップでスタートすることができ、5番手で終えることができました。マシンは2台ともかなり調子がよかったです。明日はどちらの方向へ進むべきか決めなければなりません。それぞれのマシンにそれぞれのよさがありました。明日は最高のパッケージになるようにまとめていく必要があります。明日の午前中に行われる3回目のフリー走行は、予選のように厳しい戦いになると思いますが、ここまではいい状態なので心配はしていません。今日は、難しいコンディションとなった午後の走行でも、速いタイムを出すことができました」

 アルバロ・バウティスタ(MotoGP 13番手)
 「午前中の路面コンディションは悪くなかったのですが、まだリアグリップに苦戦しています。特にコーナー出口で苦戦して、もっとグリップするようにいろいろトライしましたが、うまくいきませんでした。2月のウインターテストで使ったセッティングもよくはなかったです。午後は違うセットアップを試すつもりでしたが、雨が降ったので、試すことができませんでした。ウエットではそれほど悪くはありませんでしたが、路面が乾き始めたときは、スピニングがひどかったです。ストレートでもフルスロットルで走ることはできませんでした」

 青山博一(MotoGP 14番手)
 「今日は2台のマシンを走らせて、セットアップの方向性を探りました。その方向性が見えてきたので午後のセッションで試したかったのですが、ウエットコンディションになってしまって、それを確認できませんでした。しかし、ドライもウエットもまずまずのフィーリングで、タイムも着実に更新できました。タイヤの選択が今日はできなかったので、明日は、フロント、リアともにタイヤテストをしっかりこなせればと思います」

 スコット・レディング(MotoGP 15番手)
 「午前中はかなりよかったです。ここはテストで走っているので、最初から電子制御のレベルがよく、いいスタートを切ることができました。路面温度が上がり、ラップタイムを上げるのが難しい時間帯でも速さがありました。午後はフルウエットの中でいい仕事をすることができましたが、路面が乾き始めてからは、タイヤのオーバーヒートに苦戦しました。そのため午後のセッションの最後の方は、あまりうまくいきませんでした。明日は、ミックスしたコンディションの中でも強く走れるように何か方法を見つけなければなりません」

 ニッキー・ヘイデン(MotoGP 18番手)
 「最初のセッションは、不思議なフィーリングでした。リアのグリップが全くなくて、快適に乗ることができませんでした。でも幸いにも、セッションのあとにデータを検証することができて、なにが起きたのか考えることができたし、2日目に向けてどうすればいいのか分かりました。午後はウエットコンディションになり、感触はだいぶよかったです。唯一の問題は電子制御がうまく機能しなかったことです。午後セッションでは速いライダーについて長い時間走り、9番手になりました。これはポジティブなことです。決勝レースで雨が降った場合に備えて、ウエットで走ることができたことは有意義でした」
 エステベ・ラバト(Moto2 1番手)
 「今日の進展には満足しています。午前と午後で、違うコンディションの中で、さまざまテストをすることができました。午後の走行は難しいコンディションとなりました。最初はスリックで走るにはウエットすぎたし、レインタイヤで走るにはドライすぎました。そのためかなりの時間をロスしました。それでも最後に完全にドライの中で走ることができました。いつものように日曜日のレースへ向けて、引き続きがんばって取り組まなければなりません。それが一番大事なことです」

 ヨハン・ザルコ(Moto2 2番手)
 「ウエットコンディションになった午後は、長い時間、ピットで待機していました。レースの最後に、午前中ほどの速さではありませんでしたが、まずまずのタイムを出すことができました。それについては満足しています。この調子で引き続きチームとがんばっていきたいです。来年のAki Ajoプロジェクトについてはうれしく思っています。AkiはMoto2チームに参加するため、僕にオファーしてくれました。チームにとってMoto2は初めてでも、僕には経験があるので、2015年は表彰台や優勝へ向けてがんばりたいです。新しいカレックスのマシンも楽しみです」

 マーベリック・ビニャーレス(Moto2 3番手)
 「午後のセッションの半分は、なにもできませんでした。でも最後にはいいペースをつかむことができました。今日はベストを尽くせなかったので、明日はもっと前進できると思います。タイヤ選択もほぼ決まっています。ベストなタイヤを見つけたいので、明日も引き続き、タイヤテストに集中したいと思います」

 中上貴晶(Moto2 9番手)
 「フィリップアイランドの状態で走り出しましたが、まずまずのフィーリングでした。マレーシアは暑いので、タイヤをいたわりながらロングランしました。午後のセッションはウエットで始まり、終盤にドライで走ることができました。午前、午後と同じタイヤで走ったし、ペースも悪くはありませんでした。もし、新品のタイヤを入れていたらもっとタイムは出たと思いますが、決勝に向けて着実にセットアップしたいと思います」

 小山知良(Moto2 30番手)
 「順位をみれば、前戦オーストラリアとそれほど変わりませんが、フィーリングはよかったです。しかし、午後のセッションに向けて、セットアップを変更したのですが、それが反対の方向に行ってしまい、タイムを更新できませんでした。明日は、正しい方向に戻して、タイムと順位を上げていきたいです」

 アレックス・マルケス(Moto3 3番手)
 「ここはコース幅が広く長いのでとても難しいサーキットですが、チームのおかげで快適に走ることができました。適切なタイミングで前進することができたし、我慢することを学べました。今日の最後に得た感触は明日へ向けてとてもいいものです。いいスタートを切れたことは、とても大事です。すでにいい状態だと思いますが、まだ改善できる部分があるので、予選セッションの前にがんばらなければなりません。レースで無理をしなくていいように、1列目か2列目を獲得することが大事になります。そのために明日も集中して取り組みたいです」

 アレックス・リンス(Moto3 7番手)
 「ほかのサーキットでも初日からサーキットレコードに近いタイムを出せたことがありますが、今回も順調にコースに合わせることができました。今年のMoto3のレベルは昨年よりも高いので、一生懸命がんばってきました。FP2でタイムを更新できなかったのは残念でした。集団にふさがれて、タイムを上げることができませんでした。それでも明日へ向けていいセットアップがあるので、うまくいくと思います」(HONDA)