博一、昨年以上の成績残す!
“新4強時代”到来
市販レーサーを経て、青山は存在感を見せようと張り切っている
市販レーサーを経て、青山は存在感を見せようと張り切っている
 バイク好きなら気になるのが2輪レース。先週開幕したロードレース世界選手権(WGP)を頂点とした2輪レースの裾野は広く、東京モーターサイクルショーでも、各メーカーの誇るレース車両が多数展示される。そこで、今年はどんなレースが展開されるのかが知りたいところ。日本人ライダーの参加する海外レースを中心に、全日本の各シリーズの見どころを、おなじみのモーターサイクルジャーナリストの皆さんに書いてもらった。

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 WGPの最高峰は、ご存じモトGPクラス。世界のトップライダーが、メーカーの技術の粋を集めたワークスマシンで速さを競う世界一決定シリーズだが、この数年はホンダとヤマハの一騎打ちが続いている。

 昨年はホンダの20歳(当時)のルーキー、M・マルケスが史上最年少記録を次々に樹立してチャンピオンに輝いた。これに対抗したのがJ・ロレンソ(ヤマハ)で、終盤の追い上げは見事の一語だった。この2人にマルケスのチームメートのD・ペドロサも加わって3強と呼ばれているが、今年は過去タイトル9度の偉大な王者V・ロッシ(ヤマハ)もテストで好調。“新4強時代”が誕生しそうなムード。

 昨年はホンダが3年連続でコンストラクターとチームタイトルを獲得し、2年ぶりに個人総合も獲得して3冠を達成した。今年も連覇を狙うことになるが、ロレンソ、ロッシのダブルチャンピオンを擁するヤマハが、王座奪還はもとより4年ぶり3冠を本気で狙っている。

 日本からは今年も青山博一が参戦するが、ただ参加しているだけだった昨年とは大違い。今年はスペインのトップチームのひとつ「ドライブM7アスパー」から、市販レーシングマシン「RCV1000R」で参加する。青山はウインターテストでそのポテンシャルの高さを実感しながらたっぷり走り込んでおり、今年は元気あふれる走りを見せてくれそうだ。

 また、WGPのモト2クラスには、3年目のシーズンを迎える中上貴晶と初出場の長島哲太の2人が参戦。昨年は表彰台に5回立った中上は、今年は「イデミツ・ホンダ・チーム・アジア」に移籍。ウインターテストでトップタイムを何度もマークして、チャンピオン候補に名前が上がっている。昨年は3回のPPを始め、フロントローの常連となった中上。今年はその速さに安定性が加わって、活躍が期待されている。急きょ参戦が決まった長島も、GPのレベルの高さに戸惑いつつも、ニューチャレンジに闘志を燃やしている。(遠藤智)
スーパースター、ロッシが開幕戦で復活。マルケスと死闘を繰り広げて2位表彰台
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開幕戦では1周目に転倒したロレンソ。この0点は痛いが、巻き返しは必至
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開幕戦3位表彰台に立ったペドロサだが、トップ2から離された
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右足を骨折しながら開幕戦カタールで優勝したマルケス。今年も主役はこの男だ
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開幕戦は車両規定違反で無念の失格。しかしレース内容は前評判以上で、期待十分の中上
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