09年マシンに関する特性及び可能性に関する考察
F1開幕特別ゼミ 15時間目
「Red Bull RB5」(レッドブルF1チーム提供)
「Red Bull RB5」(レッドブルF1チーム提供)
 RB5はボディも空力的につきつめた形にしている。サイドポンツーンは、前端の外側にフロアまで下がった垂直フェンスを装着。これでサイドポンツーン側面に沿って気流が後方に流れるように制御している。バックミラーは、この垂直フェンスと一体化せず、垂直フェンスの機能を高めている。バックミラーは独自のステー(支柱)でサイドポンツーン前端外側に設けることで、車体中央部分からリア・ウイングへの気流を乱さないようにしている。サイドポンツーン側面にはアンダーカットのえぐりもつけて、側面の気流を車体後部にしっかりと導いている。

 車体後部はディフューザーの上のテール・ランプに向って細く低く絞り込まれた形で、サイドポンツーンの上面と両側面の気流が集約されるようになっている。こうすることで、より勢いのある気流をディフューザー上に発生させ、車体の底面でダウンフォースを発生させる効果を高めるように設計されている。

 ディフューザー自体はレギュレーションに従った一般的な形だが、リア・ウイングの翼端板をディフューザーの両端まで伸ばし、事実上ディフューザーを後ろに延長して効果を高めるような設計にもされている。

 テスト途中からエンジン・カウルには大型のシャーク・フィンを装着。これはリア・ウイングとほぼ一体化したような形にされている。

 KERS(カーズ=運動エネルギー回生システム)は、エンジンとともにルノーのもの(マニエッティ・マレリ製)を流用する予定。(小倉茂徳)

 次回ゼミは4月6日(月)の予定