09年マシンに関する特性及び可能性に関する考察
F1開幕特別ゼミ 18時間目
「Toro Rosso STR4」(スクーデリア・トロロッソ提供)
「Toro Rosso STR4」(スクーデリア・トロロッソ提供)
 スクーデリア・トロロッソのSTR4は、レッドブル・テクノロジー社で設計開発されたもので、基本はレッドブルのRB5と同じ。

 現行のF1レギュレーションでは、エンジンのマウントの位置と仕様は共通になるように規定されている。おかげで、エンジンのメーカーが異なっても、モノコック側のマウントの設計変更をしないですむことになる。

 しかし、トロロッソのテクニカルディレクターのジョルジョ・アスカネッリによると、STR4はたんにRB5のエンジンをルノーからフェラーリに換えたものではなく、トロロッソ独自の開発も多数盛り込まれているという。

 ルノーからフェラーリにエンジンが変わったことで、冷却装置と冷却水のとりまわし、潤滑装置とその冷却装置、油圧系統など、フェラーリエンジン用に新設計された。クラッチもルノーとフェラーリでは異なるため、グヤボックスもフェラーリのクラッチに対応した部品をつけている。

 これらの作業は全てイタリア・ファエンツァのトロロッソのファクトリーで行なわれた。スクーデリア・トロロッソは弱小だったミナルディをベースにしているが、今後の戦闘力向上のために、ファクトリーと人材の規模拡張中だという。現在トップチームではリストラが多く、良い人材をひっぱるチャンスだ。

 KERSはフェラーリのものを使う予定だが、まずは新車の慣熟が重要されて、KERSの実戦導入は最短でも第3戦としている。(小倉茂徳)

 次回ゼミは4月13日(月)の予定