09年マシンに関する特性及び可能性に関する考察
F1開幕特別ゼミ 20時間目
「Brawn GP BGP001」(AP)
「Brawn GP BGP001」(AP)
 BGP001は、幅広いノーズで、その先端がかなり下がった形をしている。おそらく上下に分かれる気流の量が、車体の姿勢変化によって変わりにくくする考えなのだろう。ノーズコーンの両脇に気流を後方に流すためのごく小さなフィンもついている。

 フロント・ウイングは2エレメントのフラップだが、その外側にある翼端板はBGP001の最大の特長になっている。翼端板は大きく分けて2枚の構成になっている。外側のものは横から見ると長方形で、これは前から来た気流をとらえて、しっかり後方に向かわせるのが主な役割だ。内側の翼端板は、メーンプレーンとフラップより上の部分が切り取られた形になっている。これは、コーナーで車体が向きを変えたときに気流を上手く扱うためのものと考えられる。この内側の翼端板は後ろでL字型に曲がり、外側の翼端板に導かれた気流を確実にフロント・タイヤの外側に飛ばすようにしている。フロント・ウイングの上には、内側翼端板のやや内側に、追加のウイングも装着している。この外側の支柱を兼ねた部分が、フロント・ウイングの内側の翼端板の前側を兼ねたような配置にされている。

 バックミラーはコックピットの両脇に装着されているが、フォース・インディアと同様に気流制御を兼ねたステー(支柱)を採用している。BGP001のほうが間にスリットもあり、気流を車体上面に沿って流そうとそる意図がはっきりと見える形をしている。(小倉茂徳)

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