09年マシンに関する特性及び可能性に関する考察
F1開幕特別ゼミ 21時間目
「Brawn GP BGP001」(AP)
「Brawn GP BGP001」(AP)
 BGP001のサイドポンツーンは、ホンダRA108と似た強いアンダーカットがつけられている。サイドポンツーン後端は、レッドブルと同様にスムーズなラインで傾斜する形としている。側面も後方がかなり絞り込まれた形で、サイドポンツーンの上と両側面から来た勢いのある気流をディフューザーの上に流して、車体の底で発生するダウンフォースの量をより引き出そうとしている。

 コックピットのすぐ後ろは、ドライバーの頭もあり気流が乱れて車体表面から剥がれやすくなってしまう。こうなると、リア・ウイングへの気流が乱れて、ウイングの効果を損ねやすい。そこで、今年のF1マシンには、マクラーレンMP4−24を筆頭にエア・インダクション・ボックス前面の部分の気流をうまく車体の後ろに流すための整流装置を付けるトレンドがある。BGP001も、エア・インダクション・ボックスの付け根をやや後ろに配置して、インダクション・ボックスの空気取り入れ口からメーン・ロールフープにかけて整流用のカバーとなる装置をつけている。これで前面の比較的圧力の高い空気をエンジン・カウル側面につけたスリットから流して、車体に沿って流すようにしている。

 昨年のRA108はタイヤを上手く使いこなせず、予選走行も満足にできないほどだった。だが、テスト走行の様子から察すると、BGP001はサスペンションも空力もすべてがまっとうな方向に戻せたようだ。(小倉茂徳)