白いキャンバスに大きな夢描くぞ! 新たなチャレンジに闘志満々のノリック=雪国福島で(カメラ=遠藤智)
白いキャンバスに大きな夢描くぞ! 新たなチャレンジに闘志満々のノリック=雪国福島で(カメラ=遠藤智)
「未知の世界。期待も大きい」

 ヤマハは10日、2005年シーズンの スーパーバイク世界選手権(WS B)に、「ヤマハ・イタリア」からは芳賀紀行(29)を、「ヤマハ・フランス」からは阿部典史(28)を出場させることを正式発表した。WSBのスーパースター芳賀にとっては5年ぶりのヤマハ復帰だが、これまで11年間ロードレース世界選手権(WGP)を戦ってきたノリックにとっては新たなチャレンジのスタート。その心境は――。
 ノリックのWSB転向がほぼ固まったのは昨年の暮れだった。年が明けても細かい調整が続けられたが、ついに正式にゴーサインが出された。

 発表を受けたノリックは10日、「11年間GPを走ってきて、確かにGPを離れることが決まった時はちょっと寂しかった。でも、WSBで走ることが決まり、GPと同じ世界選手権だし、WSBで今度は結果を出したいという気持ちになった。WSBは自分としてまったく未知の世界。何もかも初めてのことばかり。不安はあるけれど、その分、期待も大きい」と力強く決意を語った。

 所属チームはヤマハ・フランス。マシンは「YZF−R1」。テストでは数回乗ったことはあるが、GPマシン一筋で来たノリックにとって、市販車ベースのスーパーバイクは初めて。

 「去年の暮れに、スタンダードキットを組み込んだR1で何度か走った。それまでGPマシンばかり乗っていたので、どんなものか分からなかったが、思っていたよりもパワーがあるし、車体もしっかりしていた。レースになれば違うのだろうが、ファーストインプレッションはかなりの手応えだった」と前向きに語った。

 18歳でグランプリ最高峰にチャレンジして以来、日本人ライダーとしては歴代2位の通算3勝を挙げ、グランプリシーンに一時代を築いた。そのノリックも今年は30歳。WGPで果たせなかった世界チャンピオンの夢を、WSBで追うことになる。

 「何もかもが初めてのことばかり。何もかもが新たな挑戦になる」と意気込むノリック。新年早々、真っ白な雪原に立った姿が、心機一転のシーズンを象徴していた。(遠藤智)