パウダースノーをけ散らし激走。今年はスノーモービルで年明けを楽しんだノリック(カメラ=遠藤智)
パウダースノーをけ散らし激走。今年はスノーモービルで年明けを楽しんだノリック(カメラ=遠藤智)
「去年の反省生かし初表彰台&その先へ」

 スーパーバイク世界選手権(WSB)で2年目を迎えるノリックこと阿部典史(30)がスノーモービルにまたがって新年を迎えた。一面の銀世界を舞台に軽快なアクセルさばきで縦横無尽の走りを披露。今年は30代になり初のシーズン。WSB初表彰台、そして鈴鹿8耐初参戦と、これまでになかったノリックを魅せる! と大張り切りだ。
一面の銀世界で活躍を誓うノリック(カメラ=遠藤智)
一面の銀世界で活躍を誓うノリック(カメラ=遠藤智)
 ノリックの新年は、栃木県今市市の日光霧降高原「大笹牧場スノーモービルランド」で明けた。日本各地で記録的な大雪が続き、大笹牧場も一面の銀世界。降ったばかりの新雪をかきわけ、思いのままにシュプールを描いてくれた。

 「トーチュウの企画をやらないと僕の一年は始まらない(笑)。今年は雪も多いし、スノーモービルに挑戦したかった。新雪は難しいですが、最高に気持ちがいい」とノリック。レーシングスーツに身を固め、帽子もゴーグルもなしという過酷な条件の中、キャタピラが巻き上げるパウダースノーで顔も髪も真っ白にして走り回った。

 今季にかける意気込みは並大抵ではない。「去年は体制づくりが遅れ、結果を残せなかったから、今年は体制づくりから始めた。開幕までのテストでチームワークをつくり上げたい」。昨年の失敗は開幕3戦のミス。波に乗れなかった最大の要因だけに「開幕2連戦がすごく大事。いい流れを作りたい」と開幕ダッシュを誓う。「まだ表彰台に立っていないから、まず表彰台。次に優勝。チャンピオンが最大の目標だけど、最初の二つをまずクリアし、確実に階段を上がりたい」

 初テストは今月中旬の豪州。2月上旬のスペインで2回目を行い、同下旬の開幕戦カタール大会に挑む。昨年は12月中旬までテストをやり「あっという間に年末年始の休暇は終了。でも、その分、体づくりは順調で準備万端」とノリック。7月には初体験となる鈴鹿8耐出場もあり、大忙しの年になりそうだが、気力も体力も充実。再びデッカイことをやってくれそうだ。(遠藤智)

 〇…ノリックが乗ったスノーモービルは、ヤマハET400TRというモデル。また、またがって記念写真を撮ったのはヤマハ最上級モデルの「RX−1 Mountain」で、ノリックのWSBマシン、ヤマハYZF−R1(1000モデル)と同型エンジンを搭載している。ノリックは「すごく面白かった。新雪、斜面など慣れないと難しいけど、最高の気分でした」と、満面の笑みだった。

 ▽大笹牧場スノーモービルランド ノリックが新春初乗りを楽しんだのは、栃木県今市市瀬尾大笹原にある「大笹牧場スノーモービルランド」。営業は3月中旬までで、ヤマハのスノーモービルのレンタル、装備品の貸し出しなども行っている。ライセンス講習会、牧場周遊ツアーなども行われ、夏季は「動物ふれあい広場」などになる。