WGP日本GP特集(1)

世界に誇るバイクメーカー、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキがある日本。世界最高峰のモトGPを席巻するチャンピオンマシンは日本製なのに、日本人チャンピオンは、まだいない。近年は参戦する日本人さえいなくなり「寂しい」と嘆くこと4年、遂に青山博一以来の日本人のモトGPライダーが誕生します。中上貴晶が来季からモトGP参戦するというニュースは、日本のファンにとって待ちに待ったものでした。
毎年、中上がモトGPへという話題は出ていたのですが、今年は「もうすぐだね」といった雰囲気があったのです。開幕前の会見で中上も「子供の頃から参戦を願っていた最高峰クラス、自分がその夢をかなえることで、今、頑張ってレースをしている子供たちに、夢は願えば叶うということを見せたい。来季はモトGPに参戦できるように、チャンピオンを」と語る中上の言葉は力強く、誰もが大きく頷いていたのでした。
毎年、中上がモトGPへという話題は出ていたのですが、今年は「もうすぐだね」といった雰囲気があったのです。開幕前の会見で中上も「子供の頃から参戦を願っていた最高峰クラス、自分がその夢をかなえることで、今、頑張ってレースをしている子供たちに、夢は願えば叶うということを見せたい。来季はモトGPに参戦できるように、チャンピオンを」と語る中上の言葉は力強く、誰もが大きく頷いていたのでした。

本当は、今季からモトGP参戦という具体的な話もあったらしく、中上のモトGP参戦がグッと現実味を帯びていたようです。昨年モト2で優勝を飾り、そのご褒美としてモトGPに乗り、そこでモトGPにも乗れるとホンダスタッフは確信していたようです。すでに昇格させよう、させたいという思いはあったようですが、中上には知らされておらず、本人は「モトGP参戦のために、今季のチャンピオン、そして鈴鹿8時間耐久ロードレース優勝が条件だと思っていました。昨季のモト2上位勢が今季モトGPにステップアップしていたし、ライバルとしてはモルビデッリやルティ、彼らと戦って勝つこと。鈴鹿8耐優勝は明確な目標にしていた」と言います。
ですが、モト2ではなかなか本来の力が発揮されることはなく、モトGP参戦のラストチャンスとして鈴鹿8耐を迎えたのですが、決勝で転倒してしまった。本人にも危機感があり、モト2で巻き返しを誓うのです。しかしその矢先、鈴鹿8耐後にモトGP昇格が発表され、中上は焦燥感から解き放たれたように、その後のイギリスGPで優勝を飾りました。
中上は「母国GPは、ライダーにとっては特別。僕もモト2での走りを見てもらえるのは最後なので、優勝する姿を見てもらいたい」と誓っています。
ですが、モト2ではなかなか本来の力が発揮されることはなく、モトGP参戦のラストチャンスとして鈴鹿8耐を迎えたのですが、決勝で転倒してしまった。本人にも危機感があり、モト2で巻き返しを誓うのです。しかしその矢先、鈴鹿8耐後にモトGP昇格が発表され、中上は焦燥感から解き放たれたように、その後のイギリスGPで優勝を飾りました。
中上は「母国GPは、ライダーにとっては特別。僕もモト2での走りを見てもらえるのは最後なので、優勝する姿を見てもらいたい」と誓っています。

4歳からバイクに乗り始め、ポケバイ、ミニバイク、ロードレースへと上がり、地方戦でも天才ライダーとして活躍。2006年、全日本ロードレース選手権125に参戦し、全戦全勝でタイトルを獲得します。当時中学生だった中上は、フィギュアスケートの浅田真央らと並び天才中学生としてニュースに登場するなど、話題のライダーでした。
2008年には当然のように世界への夢を叶えますが、シートを失い、全日本に戻って来きます。まだ18歳でした。何かを諦めるには早すぎます。中上は世界選手権への復帰を誓い、2011年にJGP2でタイトルを得ると、2012年にはモト2に参戦できることになり、世界への夢を取り戻すのです。そこから今季まで、モト2で戦ってきました。
世界へ行くこと、そして、戦い続けることが困難な時代に、中上は戦い続け、チャンスを掴んだのです。モトGP昇格に相応しいライダーであることを示すために、中上は日本GPに挑もうとしています。ぜひその力走を声援で後押ししにもてぎを訪れてほしいのです。
2008年には当然のように世界への夢を叶えますが、シートを失い、全日本に戻って来きます。まだ18歳でした。何かを諦めるには早すぎます。中上は世界選手権への復帰を誓い、2011年にJGP2でタイトルを得ると、2012年にはモト2に参戦できることになり、世界への夢を取り戻すのです。そこから今季まで、モト2で戦ってきました。
世界へ行くこと、そして、戦い続けることが困難な時代に、中上は戦い続け、チャンスを掴んだのです。モトGP昇格に相応しいライダーであることを示すために、中上は日本GPに挑もうとしています。ぜひその力走を声援で後押ししにもてぎを訪れてほしいのです。