長尾健史
長尾健史
 このところの新型コロナウイルス感染拡大によって、外出を自粛されている方が多いと思います。私もどう過ごそうかなと考えていたところ、全日本ロードレース選手権ST600に参戦するライダー長尾健史(冨永総業TEAMけんけんwithBEE)から、「第2回バーチャルレース」開催の連絡がありました。

 健史の兄は、同じく全日本ST600参戦しているトップライダー長尾健吾で、表彰台の常連でもあり、期待を集める逸材。ふたりはレース好きの両親の元で育ちました。父・賢一さん、母・真子さんは、もてぎ耐久レースに夫婦そろってライダーとして参加するほどのバイク好きでレース好き。エンジン音を子守歌に、ピットで大の字で寝ている幼い健史の写真が残っているそうです。両親の影響で、4〜5歳頃からバイクに乗り始めたふたりは、ライダーとしての道を歩むのです。

 健史は「初めてのバイクはSUGO。雨が降って泥だらけになって、嫌だったなという印象です。怒られてばっかりで楽しい思い出はなかったけど、だんだんと自分で考えて走るようになったら、楽しくなってきました。小さい頃は、モトGPを夢見て走っていたけど、最近は鈴鹿8耐のDVDを見ることが多くなって、宇川徹さんとかカッコいいなぁ〜と思います。だから今は、8耐で勝つことが目標です」と語ります。現在は高専の学生で、学業に励みながら、レース参戦を続けています。

 そんな健史が、兄の活躍を伝えようと3年前から始めたのが、YouTube「けんけんチャンネル」。主にはふたりのバイクライフを紹介しています。
 そのYouTubeで今年4月、新型コロナウイルスの影響で中止になった全日本・筑波戦の決勝日に「第1回バーチャルレース」が開催されました。緊急事態宣言下で、自宅待機を続けるライダーたちに声をかけ、モトGPもてぎ戦を開催。現役モト2ライダーの長島哲太、モト3の鳥羽海渡も参戦しました。結果、一般参加者の方で優勝を飾り、長島も鳥羽も悔しがっていたそう。この配信は1300人が視聴し、ゲームとはいえライダーの個性が見える戦いにファンが熱狂していました。

 今回2回目の開催では、「鈴鹿サーキットのST600クラス想定で、マシンも4メーカープラス、トライアンフやMVアグスタなど、マシンも選べるようにとしています」とのこと。全日本ロード最高峰クラスJSB1000で、初の栄冠に輝いたヤマハファクトリー野左根航汰も参加予定。野左根のゲームの腕前はかなりのものと噂で、ゲームの世界では、すでに世界チャンピオンになっているそう。ダントツの優勝候補としての参加です。他にもヤマルーブの前田恵助、ヨシムラの渡辺一樹も参加するそう。
 ST1000からは、トネレーシングの星野知也、渥美心、ST600はバトルレーシングの伊達悠太。もちろん、長尾兄弟も参戦します。参加ライダーは、さらに増やしていくそうです。

 レース実況は、2020年全日本もてぎ戦の実況担当MCシモ(和田鉄平)さん、臨場感たっぷりに実況してくれそうですね。ゲームをしながらトークもあって、盛り上がること間違いなし!母真子さんも「絶叫かーちゃん」として有名らしく、裏方として時々参加されているよう。

 メーカーもクラスも超えて異種格闘技的な戦いが観られるのはとっても面白そうですね。トークはもうどんな放送になるのか分かりませんが、それも魅力!準備に大奮闘の健史は「みんなに楽しんでもらえたら」と語ります。

 開催は12月27日(日曜日)21時〜から。YouTube「けんけんチャンネルけんけんChannel」で観戦できます。ぜひ覗いてみてください。
全日本eレース開幕戦・第1戦(もてぎRd)