熱心にアドバイスする浦本修充
熱心にアドバイスする浦本修充
 今回は、加藤大治郎さんが2003年から始めたポケットバイクレース「大治郎カップ」に関する話題です。そこに参戦す、また出場を目指すライダーたちを対象とした「74ライディングアドバイス」が、今年から毎月1回、さいたま市サーキット秋ヶ瀬で開催されています。

 オリジナルポケットバイク「74Daijiro」を販売するデルタ・エンタープライズの村上裕二さんが企画したもので、村上さんは「練習していて感じた疑問や、レベルアップするためにはどうしたら良いか悩む親子が、それを解決するための機会になってほしい」という思いから開催に至りました。私は第2回にお邪魔したのですが、大治郎カップ卒業生で第1回チャンピオンの大久保光、第2回チャンピオンの長島哲太、同時期に切磋琢磨した浦本修充が講師を務めていました。3人とも世界で活躍するライダーに成長、子供たちにとっては憧れの存在です。
全員集合でパチリ
全員集合でパチリ
 今季、大久保はロードレース世界選手権(WGP)と併催される電動バイクシリーズ「モトE」に参戦、昨年WGPモト2で初優勝を飾り、ファンを熱狂させた長島哲太は、来季のWGP復帰に向けてじっくりと準備をするシーズンに。浦本はスペインスーパーバイク選手権参戦を継続、今季のチャンピオン候補です。そんな豪華すぎる講師陣に驚きました。

 74ライディングアドバイスは参加人数が限られ、講師一人が5人程度の生徒を担当。走行が始まると、3人はコースのいたる所で、生徒のライダーの走りをじっくりとチェック。走行後は生徒のもとで、撮影した走行中の動画を見せたりして、チェック項目を子供目線で説明していました。午前、午後と繰り返される走行のたびコースに立ち、終わると子供たちに熱心にアドバイスをする姿は感動ものでした。それだけではなく、長島はツナギを着込んでコース走行まで披露、その姿に子供たちは歓声を上げていました。
参加者の走行シーン
参加者の走行シーン
 神奈川県から参加していた菅原健一さん(父)、明香さん(母)は、74Daijiroに乗り始めてまだ半年という5歳の女の子、菅原汐恋奈(しれな)ちゃんと参加。健一さんは「重心移動やステップの位置、目線など、細かくアドバイスしてもらって、走行姿勢が安定したことで、走るたびにベストタイムを更新できていて、アドバイスの的確さを感じています」と語りました。明香さんは「週末は親子でバイクに乗ることが習慣になり、バイクと出会ってなかったら、何をしていたのだろうと思う。家族で楽しめるバイクが楽しい」と、素敵な笑顔を見せてくれました。

 健一さんは、以前、女性ライダーとして大活躍した高橋桃子さんが出演した炭酸飲料「ファンタ」のCMでポケバイを華麗に駆る姿、その後、実際にサーキットを走る姿も見て、その速さと可憐な姿に圧倒されたそう。女の子が生まれたら、絶対にポケバイに乗せたいと思っていたそうで、その願いは汐恋奈ちゃんが叶えてくれました。親孝行な娘、汐恋奈ちゃんは「バイク、楽しいよ〜」と元気いっぱいに走って、パドックでもキュートな笑顔で、参加するみんなを明るく楽しい気持ちにしてくました。

 走行終了後、講師たちは親御さんに渡すレポートを書くのですが、大久保は「子どもたちは、子どもたちなりに色々考えているんだなと感じました。子どものひらめきがあって、それを伸ばしてあげるのが良いと思います。“ダメ”と否定しないで、考えさせ、話し合ってほしいと親御さんには伝えました」とアドバイス。長島は「子どもの頃にライン取り、レースの組み立て、スピードの乗せ方など、今でも大事だと思うことを学んだし、それを教えることができました。自分は9年ポケバイに乗り続けて、基本を学んだので、参加した子どもたちにもポケバイ時代を大事に走り続けてほしい」とエールを送ります。浦本は「これをきっかけに、バイクの基本を反復練習して身につけてほしい。ひたすら、身体に染み付くように練習することが大事」と語ります。
長島哲太の走り
長島哲太の走り
 天才ライダーの阿部典史さんが「サーキット秋ヶ瀬を攻略できたら、どこのサーキットも速く走れる」と語っており、最高の舞台で、豪華講師陣で行われる「74ライディングアドバイク」は、素晴らしい試みだなと思いました。ここで、親子が楽しく学び、腕を磨き、ステップアップしてくれたら、また、ここからスターが生まれるのだなと実感したのでした。
「74ライディングアドバイス」開催概要
開催場所:サーキット秋ヶ瀬
募集人数:各回定員に達するまで *要予約
※参加人数に応じて、午前・午後の部に振り分けさせて頂きます
※午前・午後・1日通しご希望があれば事前にお伝えください
参加費用:各回¥3,000(サーキット走行料金が別途必要になります)
実施内容:3回の走行後、各ピットでライダーと保護者の方に、走行を見ての感想&注意点を提案(5分程度×2回、総合アドバイス1回の計3回)

開催状況は、FacebookやHPなどでチェックして下さい。
菅原汐恋奈ちゃんの走り
菅原汐恋奈ちゃんの走り