【年末スペシャル3回目】
第751回
本格的にモタードにチャレンジするのは初めてという中上貴晶。3日目には、ごらんのよーに、素晴らしい走りになっていました。・・・これは、その中でも会心の走り。会心の写真であります
本格的にモタードにチャレンジするのは初めてという中上貴晶。3日目には、ごらんのよーに、素晴らしい走りになっていました。・・・これは、その中でも会心の走り。会心の写真であります
 福島県二本松市にあるエビスサーキットで、11月26日から28日の3日間、若手ライダーたちの合宿が行われました。前回の飛び魚日記で、いま、新幹線で福島にむかっていまーす、ほいではまたー、という締めくくりは、そういうことであったのです。

 合宿の趣旨は、メーカーの枠を超え、若手たちの育成を行なおうというものですね。指導者は、ノリパパことチーム・ノリックの阿部光雄さん。エビスサーキットの協力を受けて、3日間、空いているコースですきーに走ってよろしい、というもので、まあ、簡単にいえば、「おーい、コウタを連れてトレーニングに行くから、タカアキにナオミチにケンタもこーい」というものですね。

 阿部さんのこうしたレースへの熱意というか情熱には、ただただ、頭が下がる思いです。飛び魚がこの合宿にいくことになったのは、ツインリンクもてぎで開催された「ホンダ・レーシング・サンクスデー2012」のときに、タカアキとナオミチから、「エンドーさん、トレーニングやるのできてくださーい」と声を掛けられたもので、箱根の温泉で「いい湯だな、あはははーん」とノンビリした翌日、横浜を早朝5時に出発、福島県郡山まで新幹線で行き、駅レンタカーを借りて約1時間の距離にあるエビスサーキットへ。ほんでもって、一日、若手たちのトレーニングにつきあったというものです。

 この合宿は、力が尽き果てるまで走れ走れ走れというもので、一日中、特設コースでぶぶぶーばばばーぼぼぼーと走り回っているというもの。チームノリックのコウタは、阿部さんの指導の元、モタードではメキメキ腕を上げて、すでに大会にも出場して優勝もしています。とにかく、バイクに乗ることが大事だからと、モタードにモトクロスに、サーキットを離れてもバイクに乗り続けています。そういうトレーニングも、ひとりより二人。二人より三人の方が楽しくやれるわけで、今回はコウタのライバルたちに一緒にやろーと声をかけることにしたのですが、そういった阿部さんの狙いは見事に的中、負けず嫌いの選手たち、一日中、ぐるぐる走り回りまわっていました。

 3日目にもなると、タイヤがどうしたこうた、それはのざねこうたのことだ、と笑いあり、モタードの乗り方はこうた、だと、またしてものざねこうたの名前で笑いを取り・・・の一日。昼飯はサーキットの食堂でジンギスカンを食べて満腹になるまで、わいわいがやがや、こら、いっぺんに話すな、ひとりづつしゃべろ・・・と言ってもきかずわいわいがやがや。そのうち、シーン。これは、「はらいっぱいになったな」という合図であり、これを持って昼飯タイムが終了するのでありました。

 この日は、カメラの他にビデオも撮っていたのですが、まんずまんず、ビデオで撮った映像は、お互いの秘密をばらしあう失言のオンパレードで到底つかえません。こういうときに写真というのはすごく便利であり、飛び魚がその中から使える部分を抽出させていただこうと思っているのであります。とにかく、今回の撮影した映像で、飛び魚はこの4選手の秘密を握ったも同然であり、当分、飛び魚の言いなり・・がははははは・・・という次第であります。

 その中でも、もっとも面白かったのは、ナオミチのタカアキに対する失言でありました。事件は合宿2日目の夜に起きました。クルマのハンドルを握るのはナオミチ。助手席にコウタ。後ろにタカアキ。そのタカアキがいたずらで、後ろの席から手を伸ばしてクラクションを鳴らしたのだそうです。そのときナオミチは、てっきりコウタがやったのだと思い、「おまえ、なにすん・・・・」止めも間に合わず、「あわわわわわわ・・・タカアキさんでしたか」。「ナオ、オレにいま、おまえっていったな・・・」「あわわわわわ・・・」と、ハルクプロ伝統のタカアキ先輩からの罰ゲームに怯えるナオミチ・・・。

 「おお、ナオ、そこでクルマを止めて・・・」と言われ、停めたところは寿司屋さんの前。「ナオ、これから寿司屋に入って、握りを一貫だけ食べて帰ってこい、いいな」。「一貫ですか?わかりました」と、一巻の終わりの様な顔で返事をするナオミチ。

 寿司屋に入り、「すいません、まぐろひとつ」。へいと威勢のいい寿司職人の声。その間、ガリをガリガリ食べて、出されたトロをひと口で、ぺろり。「ええっと、おあいそお願いします」「ええ?なんですか?」「おあいそを・・・」「ええ?」と3度ほど同じやりとりをしたあと、きっちり、105円を払って出て来たのだそうです。

 駐車場から店内の様子をじっくり見つめるタカアキとコウタ・・・。腹を抱えてわらったことはいうまでもありません。

 それにしても、賑やかで楽しくて、それでいて、「すごくいい練習ができました」と4人ともに大満足。ノリックが生きていたら、きっと、これと同じことをしていたんだろうなあと思うし、ノリックの代わりに阿部さんは頑張っているのかもしれないなあとも思ったりしましたよ。寒風吹きすさぶ福島県二本松でしたが、これからの日本のレース界を背負っていくであろう若者たちのトレーニング風景を見ていると、心の中はほっかほか。阿部さん、大変でしょうが、これからも若者たちをよろしくお願いしますね・・・ということで、年末スペシャル3回目は、これにでオシマイ。目標まであと20本なのであります。

 【追伸】・・・今回撮った動画は、最高に面白いので、近日中に公開したいと思っております。公開されるのが嫌なら、タカアキにナオミチにコウタにケンタ・・・寿司屋で寿司一貫だけ食べて出て来なさい。がははははははは・・・。
モタード名人の野左根航汰は、こういう走りが普通であり、特別会心の走りではありません。ロードレースの他にも、モタード、モトクロスにも出場しているコウタは、こうして一年中バイクに乗っているのであります。阿部さんの指導でメキメキ力をつけているコウタ。来年が楽しみですね
モタード名人の野左根航汰は、こういう走りが普通であり、特別会心の走りではありません。ロードレースの他にも、モタード、モトクロスにも出場しているコウタは、こうして一年中バイクに乗っているのであります。阿部さんの指導でメキメキ力をつけているコウタ。来年が楽しみですね
失言大王の浦本修充を真ん中に、タカアキとコウタ。「昨日は、寿司屋に行って、マグロ尽くしだったんですよ」とナオミチの言葉に、笑いをこらえる二人でありました
失言大王の浦本修充を真ん中に、タカアキとコウタ。「昨日は、寿司屋に行って、マグロ尽くしだったんですよ」とナオミチの言葉に、笑いをこらえる二人でありました
練習前のウォームアップ。はい、上をむいてー。いえーい。なんともさわやかですね
練習前のウォームアップ。はい、上をむいてー。いえーい。なんともさわやかですね
エビスサーキットの代表で、D1でチャンピオン争いをしている熊久保信重氏。この日は1000馬力のモンスターマシンに同乗体験。みんな、興奮しまくりでありました。これもそのうち動画で紹介しますね
エビスサーキットの代表で、D1でチャンピオン争いをしている熊久保信重氏。この日は1000馬力のモンスターマシンに同乗体験。みんな、興奮しまくりでありました。これもそのうち動画で紹介しますね
この日、モタード初体験のケンタを指導する阿部光雄さん。ノリックをGPライダーに育て上げた阿部さんは、現役オートレーサーでチーム・ノリックの監督。日本のレース界に大きな貢献を果たしています。大変でしょうが、これからも頑張って下さい。応援してます
この日、モタード初体験のケンタを指導する阿部光雄さん。ノリックをGPライダーに育て上げた阿部さんは、現役オートレーサーでチーム・ノリックの監督。日本のレース界に大きな貢献を果たしています。大変でしょうが、これからも頑張って下さい。応援してます