帝王は足慣らし〜ライコネンはトラブルにあきれ顔
バルセロナ合同テスト第4日
フェラーリのシューマッハーは新車「248F1」で78周を慎重に走り込んだ(カメラ=G・キャンベル)
フェラーリのシューマッハーは新車「248F1」で78周を慎重に走り込んだ(カメラ=G・キャンベル)
 【バルセロナ(スペイン)ニキ・タケダ】F1合同テストは26日、当地のカタロニア・サーキットで4日目に入って10台の新車が出そろい、開幕へ向けて本格的なプログラムがスタート。そんな中で、ホンダのR・バリチェロが新車トップの2番手タイムをマーク、逆襲を誓う今季へ確かな手応えをつかんだ。フェラーリも新車をイタリア・ムジェロから持ち込み、M・シューマッハーが慣熟走行に専念した。

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 ミシュランタイヤと新車RA106のフィーリングをつかむ走行に専念したバリチェロが並み居る新車勢を退けて2番手タイムを記録。体制発表後の走行だった前日もJ・バトンが3番手につけており、その潜在能力の高さをアピールだ。

 好タイムのバリチェロは「かなり分かってきたが、もう少し時間が必要。僕はミシュランを走らせたことがないから、勉強することがいっぱい」と控えめなながら、ホンダ陣営の鼻息は荒い。速いクルマは最初から速い――という鉄則通り、本格走行開始から連日の好タイムに手応えをつかんでいるのだ。

 「去年のクルマはバレンシアで走り出した時点でダメだと思ったんです。でも、今年は04年みたいに『もしかして』という感触がある」と中本修平エンジニアリングディレクター。王者だったフェラーリとのマッチレースを繰り広げた04年シーズンをほうふつさせる状況は、まさに復活ののろしといえそうだ。

 〇…イタリア・ムジェロでの単独テストを切り上げ、バルセロナ合同テストに合流したフェラーリの新車「248F1」。M・シューマッハーがステアリングを握ったもののピットイン、アウトを繰り返し、78周も走り込んだが8番手にとどまった。今までテストしてきた伊フィオラノ、ムジェロとも天候に恵まれず、気温が0度前後という悪コンディションだったため、15度まで上昇したカタロニアでは何よりもセットアップ作業を優先。徐々にペースを上げていく作戦のようだ。

 〇…マクラーレンは相変わらずいま一歩。K・ライコネンが乗り込んだが、アウトラップでエキゾーストから火が出てしまい、午後まで走行できず。テストドライバーのP・デ・ラ・ロサもハイブリッド仕様ながら最下位に終わる惨状だ。「様子は聞いていたから驚いてはいないよ。エンジンが問題なんだ。数週間で新しい開発パーツが来るからそんなに心配していないけど」とライコネン。ややあきれ顔をみせていた。

      <バルセロナ合同テスト第4日>
 順 ドライバー(チーム)         タイム        周
 1 F・マッサ(フェラーリ)       1分15秒970  73
 2 R・バリチェロ(ホンダ)       1分16秒361  66
 3 G・フィジケラ(ルノー)       1分16秒365  68
 4 N・ハイドフェルト(BMWザウバー) 1分16秒549  89
 5 J・バトン(ホンダ)         1分16秒739  81
 6 F・アロンソ(ルノー)        1分16秒754 109
 7 D・クルサード(RBR)       1分16秒885  43
 8 M・シューマッハー(フェラーリ)   1分16秒907  78
 9 J・トゥルーリ(トヨタ)       1分17秒250  85
10 R・シューマッハー(トヨタ)     1分17秒506  71
11 V・リウッツィ(トロロッソ)※    1分17秒590  93
12 K・ライコネン(マクラーレン)    1分17秒741  65
13 R・クビカ(BMWザウバー)     1分17秒992  93
14 P・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)*  1分18秒258  47
  ※=V10エンジン(出力制限)、*=V10エンジン(8気筒制限)
その他はV8エンジン