着実にプログラム消化
バルセロナで50周
トヨタF1のドライビングスーツを身につけた可夢偉。表情もきりりと引き締まる(カメラ=G・キャンベル)
トヨタF1のドライビングスーツを身につけた可夢偉。表情もきりりと引き締まる(カメラ=G・キャンベル)
 【バルセロナ(スペイン)ニキ・タケダ】F1合同テスト第2日が29日、当地郊外のカタロニア・サーキットで行われ、トヨタの若手育成プログラム「TDP」の小林可夢偉(20)がトヨタTF106で初の合同テスト参加を果たした。午前9時30分にコース・インすると、2〜3周でピット・イン&アウトを繰り返す順調な滑り出し。ウィリアムズのテスト・ドライバーに就任した中嶋一貴(21)に続き、目標のF1へ大きな一歩を記した。

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 F3マカオGPで圧倒的な速さをみせた可夢偉がついにF1界への仲間入りだ。春先にPR撮影用、9月にはスパ・フランコルシャン(ベルギー)でシェークダウン・テストを担当したことはあるが、合同テストは初めて。それでも肝の太さを証明するように、大ベテランのO・パニスとともに約50周を走行、一度コース・アウトする場面もあったが、着実にプログラムを消化した。

 今回のテスト参加はF1チームからの要請を受けたもの。新車が発表される前後まではJ・トゥルーリとR・シューマッハーのレギュラーに代わり、テスト参加をするケースが今後も増えるという。

 来週からのスペイン・へレスでも第1日が平手晃平、第2、3日に可夢偉が走る予定になっており、トヨタは、一貴を含めてユーロF3で確かな成果を残した“TDP三羽がらす”には、大きなチャンスを与える方針を打ち出したようだ。

 いずれにしろ、堂々とテストをこなす20歳の可夢偉。日本のF1が向かう道が極めて明るいことを強く予感させた。