ホンダがオファー〜アンドレッティ家の3代目
ヘレス合同テストに参加
インフィニオンで初優勝を飾ったマルコ(中央)。父マイケル(左)と祖父マリオも我がことのように喜んだ(カメラ=スタジオBIS)
インフィニオンで初優勝を飾ったマルコ(中央)。父マイケル(左)と祖父マリオも我がことのように喜んだ(カメラ=スタジオBIS)
 F1のホンダは8日、今季のインディカー・シリーズでルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したマルコ・アンドレッティ(19)を、来週行われるスペイン・ヘレス合同テストに参加させると発表した。マルコは周知の通り、祖父がマリオ(66)、父がマイケル(44)という名門アンドレッティ家の3代目。F1の本格デビューに関しては未知数だが、近い将来実現すれば、史上初の3代にわたるドライバーとして話題になることは確実だ。

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 マルコが乗るのは06年シーズンのホンダ・マシン「RA106」。チームは現在、来季用のブリヂストン(BS)タイヤと、新車「RA107」の開発のためウインター・テストを行っており、13日から始まるスペイン・ヘレス・テストが今年最後のテストとなるが、マルコはその最終日(15日)に参加する。

 「ホンダが信じられないような機会を与えてくれて興奮している。2006年はIRL(インディ・レーシング・リーグ)の初めての年でとても素晴らしい経験をさせてもらい、来年の戦いもとても楽しみにしているけれど、レーシング・ドライバーとしてF1のホンダのオファーを断ることなんてできないよ。とてもすごいことになりそうで、すべての瞬間を楽しみたいな」と、今からF1テストが待ち切れないようだ。

 マルコは父の運営する名門アンドレッティ・グリーン・レーシング(AGR)に抜てきされて今年インディカーにデビュー。当初は“七光り”などという批判もあったが、シリーズ最大のイベントであるインディ500(第4戦)で優勝したS・ホーニッシュJr(ペンスキー)に肉薄する2位になって周囲の度肝を抜いた。そして第13戦インフィニオンではついにキャリア初優勝を飾り、ランキング7位という好成績でルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。堂々たる実績でトップ・ドライバーの1人に数えられるまでに成長した。まだ19歳と若いこともあって将来的にはF1に転じる可能性も考えられるだけに、このF1初ドライブはマルコにとって大きな経験になるはずで、昨年のT・カナーン(AGR)の“ご褒美”F1テストとは意味合いが違う。

 祖父マリオはCART(インディカーの前身)とF1の両カテゴリーでチャンピオンになった伝説のドライバー。父のマイケルもCART王者を経て93年にF1のマクラーレンに乗ったことがある。こちらは環境の違いなどもあって苦戦が続き、シーズン半ばで米国に帰った苦い過去があるだけに息子のマルコがF1ドライバーになって父の無念を晴らすか…。夢の広がるF1テストになりそうだ。