成長実感の可夢偉〜一貴はわずかに16周
ヘレス合同テスト最終第3日
エンジン・トラブルに見舞われ16周にとどまった一貴の走り(提供=F1速報)
エンジン・トラブルに見舞われ16周にとどまった一貴の走り(提供=F1速報)
 【ヘレス・サーキット(スペイン)ニキ・タケダ】F1合同テストは8日、当地で最終第3日を迎え、ウィリアムズのテスト・ドライバーに就任し、F1合同テストに初参加の中嶋一貴(21)はエンジン・トラブルに遭遇。初のテストランはたった16周で終了した。トヨタの小林可夢偉(20)は70周をこなし、満足のテスト最終日となった。トップ・タイムはR・バリチェロの1分20秒008で、2番手タイムもJ・ロシターがマークし、ホンダが“ワンツー・フィニッシュ”。13日からは同じヘレスで今年最後となる合同テストが行われる。

 〇…トップ・タイムを記録したR・バリチェロは上機嫌。グチを連発していた前回のバルセロナ合同テストとはまるで別人だ。「やっとクルマのバランスがよくなった。まだ調整しなくてはいけない点はあるけど、ブリヂストン(BS)のタイヤはかなりコンスタントだね」と、BSタイヤの感触も上々。自身年内最後となるテストで満足のいくタイムを出し、来季の手応えは十分つかんだようだ。

 〇…中嶋一貴の合同テスト初走行はトラブル続き。午前中は土砂降りの雨に見舞われ、ガレージ内で待機。午後1時20分になってようやくコースに飛び出していったが、エンジン・ブローでマシンがストップし、たった16周でテストランが終わってしまった。さすがに悔しさは隠せず、「もうちょっと走りたかったな、というのが正直なところ」とポツリ。それでも気を取り直して「次のテストの準備としては感覚をつかめたので良かったなという感じ」と語り、来週13日に行われる2度目のテストランに思いをはせた。

 〇…前日は出走17台中最下位の小林可夢偉は11番手のタイムをマーク。目標の1分20秒台に入れ、手応え十分のパフォーマンスとなった。「フロント・ウイングなどのセットアップもして、タイムも上がった。昨日は何もできなかったので、その点は大違いですね」と、たった1日で成長を実感。これで年内のF1テストは終了となるが、可夢偉は「ようやく分かってきたところなのにね。もっと乗りたいですよ」。F1マシンとのしばしの別れを惜しんでいた。

   <ヘレス合同テスト第3日>(路面:ウエット&ドライ)
 順   ドライバー(チーム)        タイム     周
 1 R・バリチェロ(ホンダ)      1分20秒008  65
 2 J・ロシター(ホンダ)       1分20秒171 108
 3 L・ハミルトン(マクラーレン)   1分20秒325  79
 4 R・シューマッハー(トヨタ)    1分20秒339  61
 5 P・デ・ラ・ロサ(マクラーレン)  1分20秒342  84
 6 H・コバライネン(ルノー)     1分20秒372  70
 7 G・フィジケラ(ルノー)      1分20秒390  88
 8 N・ハイドフェルト(BMWザウバー)1分20秒436 110
 9 A・デビッドソン(スーパーアグリ)*1分20秒542  87
10 T・グロック(BMWザウバー)   1分20秒785 105
11 小林可夢偉(トヨタ)        1分20秒978  70
12 M・ウェーバー(レッドブル)    1分20秒985  79
13 F・マッサ(フェラーリ)      1分21秒143  46
14 D・クルサード(レッドブル)    1分21秒325  63
15 L・バドエル(フェラーリ)     1分21秒327  43
16 S・スピード(トロロッソ)+    1分21秒327  51
17 中嶋一貴(ウィリアムズ)※     1分23秒600  16
 ※=トヨタ・エンジン搭載。*=テスト車両。+=V10エンジン(出力制限)