計7人のガチンコ・バトル
残るシートは1つ
若手に混じってフォース・インディアのテストに参加するラルフ(右)とフィジケラ(資料)
若手に混じってフォース・インディアのテストに参加するラルフ(右)とフィジケラ(資料)
 来季のシートを模索している前トヨタのラルフ・シューマッハーと前ルノーのジャンカルロ・フィジケラが、フォース・インディアの合同テストに参加することになった。28日のロイター通信が伝えたもので、12月4日からスペイン・へレスで行われるテストに、若手ドライバーに交じって残り1つのシートを目指す“トライアウト”へ挑むというのだ。

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 へレスの合同テストでフォース・インディアのマシンに乗るのは2人のベテランに加え、C・クリエン、V・リウッツィ、F・モンタニ、G・ファンデルハルデ、R・ロドリゲスの7人。2台で4日間のテストだが、走れるのは1人1日程度というフル稼働状態だ。

 その上、チームは今季在籍したA・スーティルの残留を明言、たった1つのいすにベテランも若手も必死の思いで群がっている感じだ。

 ラルフはフォース・インディアの前身の前身、ジョーダンから1997年にF1デビューした浅からぬ因縁を持つ。さらに技術部門を統括するM・ガスコインとはジョーダン&トヨタ時代、一緒に仕事をした経験があり、共同オーナーとなったインドの億万長者、V・マルヤ氏とはトヨタ時代にスポンサー(キングフィッシャー航空)としてお付き合い。さらにチームのエンジンは兄・ミハエルが影響力を持つフェラーリ製だ。

 「マルヤさんのことはよく知っている。それにしても若くエネルギッシュで高い目標があるチームのクルマで走れるのはいい機会。まあわずかな走行でいろいろなことは決められないから、開発のお手伝いができればいいと思っている」とラルフ。チームが明らかにしたコメントはかなり低姿勢でF1に残るためにはなりふり構っていられないのだろう。

 一方フィジケラも「テストに招待され本当にうれしい。ルノーが(ラインアップを)決められない間、可能性を模索することを許されたんだ」。13年目のF1は厳しい状況に追い込まれているようだ。テスト・ドライバーから脱出したいモンタニやクリエン、シート喪失のリウッツィもわらにもすがる思いのはず。キャリアなど関係ない、壮絶なガチンコバトルとなりそうだ。