「大変な危機」とドメニカリ代表〜自らの襟正す
ホンダ撤退には「青天のへきれき」
ホンダ撤退に大きなショックを受けたというドメニカリ代表。自らの襟も正す姿勢をみせた
ホンダ撤退に大きなショックを受けたというドメニカリ代表。自らの襟も正す姿勢をみせた
 ホンダのF1撤退ショックは超名門のフェラーリにまで波及した。ステファノ・ドメニカリ代表(43)が8日付のイタリア紙・コリエーレ・デラ・セラのインタビューで、ホンダの判断に驚きを隠せず、大幅な予算削減を計画していることを明かした。F1でトップ・クラスの予算を計上していた跳ね馬も、世界的な景気後退の影響で方向転換を迫られ、大幅なコスト削減を最重要課題に掲げていた。AP通信が伝えた。

           ◇     ◇     ◇

 ホンダが下したF1撤退という決断を「青天のへきれき」と表現したフェラーリのドメニカリ代表。「これは大変な危機。自動車メーカーは何千もの人を切り大きなコスト・カットをしなければならない状況に陥った」と続け、F1に大きな影響力をもたらす自動車メーカーが直面している危機の重大さをあらわにした。

 もちろん、一部の富裕層をマーケットにするフェラーリとて立派な自動車メーカー。市販車を販売している親会社フィアットが直面している状況はホンダと大差ない。特にメーン・マーケットは金融破綻のきっかけとなったアメリカだけに、「ここ数年、F1のコストを削減する努力は続けてきたが、来年以降はさらに推し進めなければならない」と自らの襟も正した。

 「フェラーリはオートレーシングの世界が生まれ変わるためにリーダーシップを取っていきたい。当然、技術とスポーツの戦いを維持したままで」とドメニカリ代表。世界的な金融恐慌に端を発し、大きな変革期を迎えたF1の“進化”をリードしていく姿勢を見せるが、国際自動車連盟(FIA)が2010年からの採用を強硬に推し進める統一エンジン&トランスミッション化には含みをもたせた。

 いずれにしろ、F1の代名詞とまで表現されるフェラーリも世界的な不況の嵐は他人事では済まされない。「F1は本当に厳しい状況に直面している。輝きを取り戻すカギは、物事が進化を果たす過程でコストの管理を間違わないことだ」とドメニカリ代表。世界でも上位にランクされる大メーカーのホンダが下した撤退という衝撃的な事実は、跳ね馬の今後のかじ取りにも大きな影響をもたらしているようだ。