ROCネーションズカップも制覇
M・シューマッハーとの新旧王者タッグでドイツ4連覇達成
【上】ドイツの首都ベルリンのブランデンブルク門の前で王者のスピン・ターンを披露したベッテル。母国の英雄をたたえに数千人があつまった。【下】ROCネーションズカップを制覇しパレードするM・シューマッハー(右)とベッテル(ともにAP)
【上】ドイツの首都ベルリンのブランデンブルク門の前で王者のスピン・ターンを披露したベッテル。母国の英雄をたたえに数千人があつまった。【下】ROCネーションズカップを制覇しパレードするM・シューマッハー(右)とベッテル(ともにAP)
 史上最年少で今季のF1王座を獲得したセバスチャン・ベッテル(23)=レッドブル=が27日、母国ドイツの首都ベルリンでデモランを実施。ドイツのシンボルでもあるブランデンブルク門の前でタイヤ・スモークを上げ、集まった数千人のファンを喜ばせた。その午後にはデュッセルドルフで行われたレース・オブ・チャンピオンズ(ROC)に母国の先輩ミハエル・シューマッハー(41)=メルセデス=とともに参加、英国勢を倒してネーションズカップ4連覇を達成、大活躍の1日となった。

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 この日のベルリンはかなり冷え込み、時折雪がぱらつくあいにくの天気となった。が、F1史上最年少でチャンプになったヒーローの“凱旋(がいせん)”とあって、ブランデンブルク門の周辺には数千人のファンが集結。寒さも吹き飛ばす熱気の中、ベッテルは柵と土のうでしつらえられた約500mの仮設直線コースを疾走。最後はタイヤ・スモークを上げながらのハード・ブレーキングを決め、観衆から大きな拍手を送られた。

 「ブランデンブルク門の真ん前でF1マシンを走らせる機会なんて、一生のうちでもそうそうないからね。今日は特別な気分だよ」と、ファンに向かって手を振るベッテル。04年にM・シューマッハーが7回目のタイトルを獲得して以来、6年ぶりのドイツ人チャンプの誕生とあって、サインや写真撮影を求めるファンにもみくちゃにされても、笑顔を絶やすことがない。

 「この大通りは本当にストレートすぎるなぁ(笑)。最後にターンできるスペースがあればもっといいのに。このロケーションではやはりリバース・ギアを使うべきではなかったかな」と言いながらも、大歓声に顔をほころばせた。

 そしてこのデモランを終えると、数時間後に開始が迫ったレース・オブ・チャンピオンズに備えて慌ただしくデュッセルドルフに移動。M・シューマッハーとの新旧F1王者コンビでネーションズカップに臨んだ。

 決勝は英国ツーリングカー王者のJ・プラトー&ツーリングカー世界選手権(WTCC)で3回王者に輝いたA・プリオールの英国コンビと対戦。シューマッハーがプラトーに勝ち、ベッテルがプリオールに敗れ、1対1のタイに持ち込まれたが、その後のV決定戦でシューがプリオールに0.6秒差で勝利。同カップの4年連続制覇を達成した。

 決勝ではいいところがなかったベッテルだが、準決勝ではベネルクスのJ・ブリークモーレンを破って決勝進出に貢献。先輩シューと一緒にVサインで記念写真に収まっていた。

 [レース・オブ・チャンピオンズ ネーションズカップ]
 ◇予選リーグ
 【グループA】
▽フランス
 A・プロスト(元F1)
 S・ローブ(世界ラリー選手権=WRC)
▽ノルディック※
 T・クリステンセン(ル・マン)
 H・コバライネン(F1)
▽ポルトガル
 A・パレンテ(GP2)
 F・アルバカーキ(元A1GP)
▽グレートブリテン
 A・プリオール(ツーリングカー世界選手権=WTCC)
 J・プラトー(英国ツーリングカー選手権=BTCC)
 ※クリステンセンはデンマーク、コバライネンはフィンランド
1.グレートブリテン:4勝
2.フランス:3勝
3.ノルディック:3勝
4.ポルトガル:2勝

 【グループB】
▽ドイツ
 M・シューマッハー(F1)
 S・ベッテル(F1)
▽USA
 T・パストラーナ(米国ラリー)
 C・エドワーズ(NASCAR)
▽オールスターズ
 M・ドゥーハン(元WGP)
 T・フォウスト(F・ドリフト)
▽ベネルクス※
 B・バゲット(インディ)
 J・ブリークモーレン(ALMS)
 ※バゲットはベルギー、ブリークモーレンはオランダ
1.ベネルクス:4勝
2.ドイツ:3勝
3.オールスターズ:3勝
4.USA:2勝

 ◇準決勝
▽グレートブリテン2―0フランス
 プラトー〇―×プロスト
 プリオール〇―×ローブ
▽ドイツ2―0ベネルクス
 シューマッハー〇―×バゲット
 ベッテル〇―×ブリークモーレン

 ◇決勝
▽ドイツ2―1フランス
 シューマッハー〇―×プラトー
 ベッテル×―〇プリオール
 シューマッハー〇―×プリオール