今季ベスト・レースは「トルコGP」
第10回TMSFに参加
一般者に乗り込み、ファン・サービスに努めた可夢偉(カメラ=武藤健一)
一般者に乗り込み、ファン・サービスに努めた可夢偉(カメラ=武藤健一)
 第10回「トヨタ・モーター・スポーツ・フェスティバル(TMSF)」が28日、静岡県・富士スピードウェイで行なわれ、BMWザウバーの一員ながら、初のF1フル参戦を果たした小林可夢偉もトヨタの若手育成プログラム「トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム(TDP)」の一員としてイベントに参加した。

 ただし実際にクルマに乗り込むプログラムは、抽選で当たったファンとレクサスLFAに同乗する「プレミアム・サーキット・タクシー」だけ。「例年ならF1マシンに乗っていたのに……正直寂しかった。来年はもっと乗りたい」と言いつつ、トークショーなどでファンサービスに努めた。

 今季の可夢偉は日本GPで5台抜きを演じ、日本人ドライバーで佐藤琢磨以来となる母国GP入賞(7位)を達成。この鈴鹿がベスト・レースと思いきや、本人は今季初ポイントを獲得した第7戦トルコGP(10位)がベスト・バウトと力説。

 「これを言うと皆信じてくれないんですよね。でも実際によく生き残ったあそこから流れが良くなったんです」。ターニング・ポイントになったトルコGPがあったからこそ、母国でのごぼう抜きも実現できたというのだ。

 今季は信頼性不足のクルマに苦しめられながらも、チーム・トップの32ポイントを獲得。新人のS・ペレスが加入する来季は、名実ともにエース。成績だけでなくクルマの開発面でもけん引することが期待される。

 「(F1フル参戦)2年目でこういう役目をもらえるのはなかなかない。とても光栄だと思いつつ、本当の勝負は来年だとも思っている。来年は何よりミスをしないのが一番。チームが想像するパフォーマンスを1年通して発揮できるように頑張ります」。No.1ドライバーとしての自覚とプライドがきっと可夢偉をより速く、強くしてくれるに違いない。