08年シンガポールGPの“クラッシュ・ゲート”問題
ホームページで謝罪&損害賠償支払い
 08年のシンガポールGPで故意のクラッシュを指示したとされるルノーF1チームは7日、名誉毀損(きそん)で訴えていたN・ピケJrと父で元F1王者のN・ピケとの間で和解に合意。HP上で両者に謝罪するとともに多額の損害賠償に応じると発表した。ただし賠償額がいくらかは明らかにしていない。

 ピケJrは昨年9月、08年のシンガポールGPで当時同僚だったF・アロンソを勝たせようとしたチームの指示を受け、故意にクラッシュ事故を起こしたと国際自動車連盟(FIA)に告発。ルノーF1はこれに対し「ピケ父子は恐喝を目的にうその主張をしている」とのリリースを発表。名誉毀損を主張するピケ父子側がロンドンの高等法院へ提訴する泥仕合に発展していた。

 ルノーF1はこの日、HPで「プレス・リリースに含まれていた我々の主張は真実でなく、根拠がなかった。我々はこれらすべてを全面的に撤回する。ピケ父子に苦痛と困惑を与えたことを謝罪するとともに将来二度とこのようなことは繰り返さないと誓う。ピケ父子には裁判費用と多額の賠償金を支払う」と声明文を発表、ピケ側の主張を全面的に受け入れる実質上の“敗訴”だ。

 08年の第10戦ハンガリーGPを最後にルノーF1のシートを失ったN・ピケJrは今季NASCAR「キャンピングワールド・トラック・シリーズ」に参戦。6万2600ドル(約520万円)で賞金総額ランク46位。来季も引き続き継続の意向を示しており、ロイター通信は来季フル参戦の契約間近と伝えている。