リアサス、従来通りのプッシュロッド式
TMGの風洞も利用
フロントノーズは旧型のまま。合同テストには“ビッグノーズ”が登場する(AP)
フロントノーズは旧型のまま。合同テストには“ビッグノーズ”が登場する(AP)
 イタリア・マラネロで行なわれたフェラーリの新車発表会(28日)で披露された「F150」には、今季型のフロントノーズ&ウイングは装着されていなかった。「大きなノーズのため、いろいろなドライビング・ポジションを試してみたんだけど、視認性が問題になった」とF・マッサがコメント。今季型車両にその大きなノーズを装着して走ってはいないが、調整がさらに必要となり、この日は試走も含め10年型ノーズを暫定的につけていた。スペイン・バレンシアで2月1日から始まる合同テストでは、その大きなノーズが登場する予定だ。

 ○…跳ね馬の今季型車両はライバルのレッドブルが採用するリアサスペンション・システム「プルロッド方式」を採用すると見られていたが、「F150」は従来通りの「プッシュロッド方式」だった。「今季型車両の開発時点ではレッドブルのプルロッドも検討したが、最終的には従来のプッシュロッドでも同様の効果を得られることが分かった」とチーフ・デザイナーのN・トンバジス氏。レッドブル方式は車両のリア部分を低く抑えることができるメリットを生むが、さまざまな努力の結果、従来方式でも同様の効果を得られたようで車両後部はすっきりとしていた。

 ○…フェラーリは今季型車両の開発で、一昨年限りでF1を撤退したドイツ・ケルンのトヨタ・モータースポーツ有限会社(TMG)の風洞システムを利用したことを明らかにした。「FOTA(F1チーム協会)の合意事項では、シャシー開発の費用、人員、風洞可動時間、空力シミュレーションなどが規制され、チームはそれに合わせてお金と開発の方法を決めなければならない。そして私たちは開発を速めるため、外部施設を使う決定を下した。トヨタの風洞は商業目的の中ではトップクラスだからね」とテクニカル・ディレクターのA・コスタ氏は説明した。