夏キャンセルの“おわび”
三重県知事を表敬訪問
三重県の鈴木知事(右)を表敬訪問した可夢偉。日本GPで、ベストパフォーマンスを誓った(カメラ=R−20)
三重県の鈴木知事(右)を表敬訪問した可夢偉。日本GPで、ベストパフォーマンスを誓った(カメラ=R−20)
 F1第15戦日本GP(10月9日決勝=三重県・鈴鹿サーキット)を控えた小林可夢偉(25)=ザウバー=は29日、津市の三重県庁を訪れ、鈴木英敬知事(37)を表敬訪問した。本来は8月上旬に訪問を予定していたが、直前に体調不良でキャンセル。その時の“借り”を母国戦を直前にして返した形。可夢偉が鈴鹿での活躍を誓えば、モータースポーツ好きの鈴木知事も応援のため鈴鹿に駆けつけることを約束した。

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 またも歯車がかみ合わず悔しい結果(14位)となったシンガポールGPを終えたばかりの可夢偉だが、三重県庁に笑顔をたたえて訪問。開口一番、「この前は大変ご迷惑をおかけしました」と切り出し、一瞬神妙な面持ちに。夏休み中に帰国していた8月9日に来訪する予定だったが、体調を崩して直前になってキャンセルしており、果敢な走りに似合わず律義な一面を見せた。

 が、初対面の2人がちょっぴりぎこちなかったのは最初だけ。鈴木知事が「小学生から大学まで尼崎(可夢偉の出身地)の隣の西宮市に住んでいました」というと、可夢偉も「その近くにおやじのすし屋がありました」とこたえ、“地元”談議に花を咲かせて和気あいあい。

 鈴木知事は就任前に鈴鹿市在住だったこともあり、「F1も8耐(ロードレース)も見たことがあります」というレース通。F1で孤軍奮闘する可夢偉に対しては「暗いニュースが多い中、希望を与える活躍をしてくれている。鈴鹿でも活躍してください」と語り、「決勝には鈴鹿へ応援しに行きます。めちゃめちゃ楽しみにしていますよ」という熱いエールを送った。

 鈴木知事から熱い思いを託された可夢偉もやる気満々。「とうとう来週は日本GPです。今年も多くの人が楽しみにしてくれていてうれしいですね。最高の結果を残したいと思っています。昨年は7位、それ以上の結果を残したい」ときっぱり。昨年はヘアピンで5回もオーバーテークを繰り返した神懸かり的な熱走をみせたが、今年も新たな伝説を作るつもりだ。(碓氷英靖)