引き金はリソース制限協定への不信感
避けられない弱体化
 フェラーリとレッドブルが2日、もはやF1チーム協会(FOTA)はコスト削減など重要課題について効力を失ったとして同協会から脱退することを発表した。2008年にフェラーリのL・ディ・モンテゼモロ社長が中心になって発足したFOTAは、主要2チームが抜けることで所属チームは9に減少(HRTは昨年脱退)し、有名無実化する公算が大きくなった。

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 2チームの脱退の引き金になったのは、リソース制限協定(RRA)に関することだった。RRAとは、具体的な内容は非公表ながら、F1チームの支出を制限する申し合わせだが、チーム間にはこれに対して不信感が芽生えており、S・ドメニカリ代表(フェラーリ)とC・ホーナー代表(レッドブル)は今年初めの時点ですでにFOTAの運営に疑問を呈していた。

 そして今回、両チームが足並みをそろえて脱退。2日にはそれぞれリリースを発表した。レッドブルは「脱退するが、チームとしてコスト削減の努力は続ける」とあっさりした内容の文言だったが、フェラーリは長文で「FOTAは現在、M・ウィトマーシュ(マクラーレン代表)のもとで素晴らしい作業を行っているものの、新しい推進力を得て前進する必要があり、さまざまな立場から合意に至る必要性があった」などと理由を縷々(るる)説明した。

 いずれにしろ、国際自動車連盟(FIA)に対し、一致団結してもの申す組合的な存在だったFOTAは、フェラーリとレッドブルを失って弱体化することは避けられないだろう。