ル・マン24時間のシート獲得へ奔走
WECと二束のわらじ狙う
今年はレッドブルのリザーブながら、WECトヨタのシートを狙うブエミ(AP)
今年はレッドブルのリザーブながら、WECトヨタのシートを狙うブエミ(AP)
 昨年12月末にF1トロロッソのシートを失ったセバスチャン・ブエミが、世界耐久選手権(WEC)に挑戦するトヨタレーシングのシートを狙っているという。関係者への取材で、この2週間、トヨタに急接近していることが明らかになったのだ。

 トヨタのプロジェクトは東日本大震災の影響などで、WECデビュー戦が第2戦スパフランコルシャン(5月5日決勝)で、中嶋一貴らが乗り込む1台のみ。ただし、メーンイベントの第3戦ル・マン24時間レース(6月16−17日決勝)には2台体制で挑む計画で、その2台目のシート獲得に奔走しているという。

 昨年末にシートを失ったブエミは、レッドブルのリザーブに収まり「レッドブルのために最高の仕事をしたい。シミュレーターでのテストに全力を尽くしたいと思っている」と優等生コメント。しかし「でも僕はまだ若い。まるでレースをしないことがいいとは思えないので、何かしらやりたいと思っている」と続けていた。そのレースが今年から始まるWECでありトヨタだったのだ。

 ただし状況は、簡単ではない。WEC参戦を予定していたプジョーが欧州を襲った厳しい経済情勢を鑑みて急きょ撤退を決め、耐久レースで実績のあるドライバーが“空き家”となった。P・ラミーやC・クリエン、F・モンタニ、A・デビッドソン、M・ジェネ、S・ブルデー、そしてS・サラザンが“市場”に出ている状況で、ブエミがトヨタのシートを射止めるのは至難の業。23歳という若さと、昨年までF1を走っていたことを最大限アピールするしかないだろう。(ルイス・バスコンセロス)