フェラーリがスペインでファン感謝祭
「ファイナル・モンディアル」に3万人
日本GPで今季初表彰台に上がってからは残り全戦で入賞したマッサ。シーズン前半での苦悩を吐露した(フェラーリ提供)
日本GPで今季初表彰台に上がってからは残り全戦で入賞したマッサ。シーズン前半での苦悩を吐露した(フェラーリ提供)
 フェラーリは2日、スペイン・バレンシア・サーキットでファンイベント「ファイナル・モンディアル」を開催し、3万人を超えるファンが詰め掛けた。F・アロンソ&F・マッサのレギュラーに加え、G・フィジケラらテストドライバー、そしてL・ディ・モンテゼモロ社長ら首脳陣も勢ぞろい。年代モノの市販車に乗ったり、世界耐久選手権の出場車両などのパレードランなどを行った。そんな晴れやかな1日に、激動の1年を過ごしたマッサが苦しかったシーズンを語った。

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 シーズン初めに極端な不振に陥り、解雇寸前までいきながら、10月に続投をつかみ取ったマッサが、苦しかったシーズンを赤裸々に振り返った。

 「確かにシーズン前半は自分の契約更新が心配でならなかった。夏が終わるまでフェラーリが来季のドライバーラインアップを待つとは本当に思わなかった。マラネロ(チーム本拠地)で僕に関してのうわさがあったのは事実。僕の1年目同様に、僕のシートに座る多くのドライバーリストがあった」と神妙な面持ちを浮かべた。

 チームがレッドブルのM・ウェーバーと交渉を進めていたことが明らかになり、それ以外にも多くのドライバーが後任候補としてメディアに取り上げられた。そんな状況に加え、一向に上がらない自らのパフォーマンス。マッサはジレンマに陥ったという。
タイヤスモークを上げながらティフォシたちの前でデモバトルを披露したマッサ(左)とアロンソ(フェラーリ提供)
タイヤスモークを上げながらティフォシたちの前でデモバトルを披露したマッサ(左)とアロンソ(フェラーリ提供)
 しかし、転機は訪れる。「確かに初めのうちはいろんなことに気を取られていた。でも、8月に入って、レースに集中し、走ることを楽しむよう自分自身で言い聞かせたんだ」とマッサ。

 夏休みに心の整理をつけて挑んだ後半戦では、第12戦ベルギーGPから全戦入賞を果たし、日本GPでは今季初表彰台の2位に食い込んだ直後に残留が決まった。
自信を回復したマッサ(右)と、エースとして大車輪の活躍を見せたアロンソ(奥)。左はフェラーリのモンテゼモロ社長(フェラーリ提供)
自信を回復したマッサ(右)と、エースとして大車輪の活躍を見せたアロンソ(奥)。左はフェラーリのモンテゼモロ社長(フェラーリ提供)
 「後半戦9レースでの結果を受け、今の僕はとても強い気持ちでいられる。フェラーリ、そして自分の将来にも楽観的になっている」

 今年最後のチームイベントに出席したマッサの顔には、晴れやかな笑みが戻っていた。それは、コンストラクターズ2位の原動力になれたという自信のなせるわざだろう。