暫定カレンダー、規則変更など発表
FIA世界モータースポーツ評議会開催
2013年まで4年間開催された韓国GP。来季2年ぶりの復活なるか(AP)
2013年まで4年間開催された韓国GP。来季2年ぶりの復活なるか(AP)
 国際自動車連盟(FIA)は3日、ドーハで世界モータースポーツ評議会を開催し、2015年のF1カレンダーや規則変更などを発表した。大きな驚きは来季のF1カレンダーで、韓国GPが2年ぶりに復活し、史上最多の全21戦となったこと。ただし、韓国GPは暫定扱いで、日程的にも厳しいため変更の可能性はありそうだ。また、F1の運転に必要なスーパーライセンスの発給条件を18歳以上(施行は16年から)などと厳格化し、今年の第15戦(10月5日、鈴鹿)でクラッシュしたジュール・ビアンキ選手の事故報告書も明らかになった。

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 まさかの復活だった。F1関係者からの不満に加え、観客動員の少なさから今季のカレンダーから外れた韓国GPが、15年の第5戦(5月3日決勝)に組み込まれていた。事前にうわさにも上っていなかっただけに、関係者に驚きをもたらしたF1史上最多となる年間21戦だった。

 ただし、韓国だけが唯一暫定扱いになっており、正式に確定するまで興味が集まる。開催日が欧州ラウンド開幕となる第6戦スペインGP(5月10日決勝)の1週間前で、極東から欧州への車両や機材の輸送を考えるとかなり厳しい設定になっている。少なくとも開催日が変更される可能性は高いだろう。

 また、年間20戦を超える開催には全チームの承認が必要とされている。評議会が開催される前にはF1戦略委員会が開かれ事前に内容を確認しているため、有力チームの合意は取れているのだろうが、経営状態が厳しい下位チームは運営費の負担が増えるだけに不満が噴き出すかもしれない。

 韓国GPは南部ヨンナムの韓国国際サーキットで10年から4年間開催された。が、韓国GPを立ち上げた最初の主催者(後に解雇)が今年のシンガポールGPを訪れ、F1の商業権を握るB・エクレストンさんに新たな開催プランを提案したといわれる。それはソウルの市街地を使ったナイトレースで、コンサートなどと抱き合わせにしたシンガポールGP同様の開催計画だったという。

 ソウルの開催計画を気に入ったエクレストンさんは、GOサインを出したというが、それでも16年に開催するというものだった。今年のカレンダーに組み込まされた韓国GPの開催場所はFIAの発表時点では不明ながら、以前のような南部の地方都市ではなく、首都での開催になる可能性が高そう。ともあれ歴史の扉を開いた15年F1。過去最多だった年間20戦(12年)を超え、再び拡大路線を歩み出した。

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ダブルポイント制度わずか1年で廃止

新たに10秒停止ペナルティー制を導入

 FIAは3日、2015年からF1の競技規則を変更し、今季最終戦で採用された獲得ポイントを2倍にする「ダブルポイント制度」を来季から廃止すると発表した。一方で軽微な規則違反に適用される5秒停止ペナルティーのほかに、新しく10秒停止ペナルティーも加えられる。一方でSCが入った後、あらためて車両を制止した状態でグリッド定位置からスタートさせる「スタンディングスタート」の来季導入は見送られた。

 また技術規則の変更により、F1車両の最低重量は701kgから702kgに引き上げられることが決まった。

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ライセンス発給18歳以上に

出場ドライバーの低年齢化を懸念

 FIAは2016年からF1への出場に必要なスーパーライセンス発給条件を18歳以上に制限することにした。このルール変更は16年から適用されるため、来季トロロッソから「17歳166日」でF1史上最年少デビューを果たすマックス・フェルスタッペンは無事出場できることになった。

 またフェルスタッペンは年齢的に公道の自動車免許を取得できないままF1にデビューすることになり、4輪レースについても欧州F3を今季1年間戦っただけだった。しかし、F1出場ドライバーの低年齢化を懸念する声を受け、16年からはこの点についてもルールを厳格化。

 <1>公道での運転免許<2>F1車両で最低300kmを走破<3>F1の下位カテゴリーであるフォーミュラシリーズに最低2年参戦−の各条件を満たすよう明記するとともに、F1競技規則をしっかり理解していることも発給条件に加えた。