レッドブルが“持参金”大幅アップ
マールボロ・マスターズ制し注目
ジャガーのレギュラーにほぼ内定したクリエン(カメラ=G・キャンベル)
ジャガーのレギュラーにほぼ内定したクリエン(カメラ=G・キャンベル)
 C・クリエンがジャガーのレギュラー・ドライバーに内定したようだ。関係者によると、個人スポンサーを勤めるオーストリアのエネルギー飲料メーカー「レッドブル」が、“持参金”をここにきて1000万ドル(約10億9000万円)から1500万ドルへアップ。資金的に苦しかったジャガーが正ドライバー起用に応じたようだ。

 03年にF3デビューしたばかりのクリエンは、国際戦のマールボロ・マスターズでF1王者の息子、N・アンジェロ・ピケを破って優勝。ユーロF3でもランキング2位をゲットするなど大活躍し、一気にF1関係者からも将来を嘱望される存在となった。これにレッドブルのD・マトシッツ社長が応えた形。これまでもE・ベルノルディをアロウズに押し込むなど、豊富な資金力を武器にお気に入りドライバーをF1チームにねじ込んできた経歴の持ち主だけに、F3からフルサポートしてきた同郷オーストリア人のクリエンを何がなんでもF1デビューさせようと思っても不思議ではない。

 一方、ジャガーのシート争いではライバルだったA・ブルツ(マクラーレン・テストドライバー)は、若手育成を苦手とするジャガーへ行くことになりそうな同郷の後輩の行く末を真剣に心配していた。

 ▽C・クリエン
 (スペイン・バレンシアの合同テストは)最高の2日間だったよ。走る前はさすがに緊張したけど、そこそこ満足できるタイムも出せたしね。何より予想よりもいい走りができたのがうれしかった。

 ▽A・ブルツ
 僕はクリスチャン(クリエン)をよく知っているんだ。いいドライバーだよ。でも、お金でジャガーのシートを得て彼の将来が傷つかないことを祈るだけ。あそこは若いドライバーを育てられないからね。