バドエルがトップ・タイム〜琢磨がっくり8番手
ヘレス合同テスト3日目
将来のF1を担う存在と期待されるアンジェロ(右)とニコ(背中)の2世コンビ。早くも火花を散らしていた(カメラ=G・キャンベル)
将来のF1を担う存在と期待されるアンジェロ(右)とニコ(背中)の2世コンビ。早くも火花を散らしていた(カメラ=G・キャンベル)
 スペイン・ヘレスの合同テストは4日、ウィリアムズ、フェラーリ、ジョーダン、BARの4チーム/11台が参加して3日目を行い、将来のレギュラーと期待されるN・アンジェロ・ピケとN・ロズベルグが火花を散らした。この日は激しい雨に見舞われ、最悪のコンディション。ともにF1王者を父に持つ2人は、ウィリアムズのマシンを駆ってそれぞれの持ち味を発揮、アンジェロが午前中に46周をこなせば、午後を担当したニコも30周を走り込んだ。

 ともにスピンを1度ずつ喫し、タイムも10、11番手にとどまったものの、上々の内容でチーム首脳陣も高評価。S・マイケル・シニアエンジニアは「2人はマルク(ジェネ)やラルフ(シューマッハー)と変らないペースで走っていた。2人ともタイプの違うドライバーだね。それぞれ個性があって将来を注意深く見守っていきたい。態度もいいし、テストに臨む姿勢もいい。技術的なことも理解しているし、チームにとっても貴重な経験になった」と絶賛した。04年はそれぞれ2年目となる英国、ユーロのF3シリーズでタイトルを狙うが、最終目標はもちろんF1。その前哨戦は、ひとまず引き分けとなった。

 トップ・タイムを刻んだのはL・バドエル(フェラーリ)。わずか12周の走行ながら1分25秒432をマーク、ただ1人1分26秒を切る快走を披露した。今回がフェラーリ最後のテストになるF・マッサが2番手で終了。来週からは移籍先ザウバーでのテストがはじまるとあって、胸躍らせているようだった。

 以下、N・ハイドフェルト(ジョーダン)、L・ブルティ(フェラーリ)、J・バトン(BAR)の順。佐藤琢磨(BAR)は8番手。04年用エンジンやギア・ボックスなどを組み込んだハイブリッド・マシン「005B」のステアリングを握ったが、あまりの悪コンディションにマシンの特性を知る機会を失してしまい渋い表情だった。

 ▽N・アンジェロ・ピケ
 寒いし、かなり濡れていたけど思っていたよりグリップがあった。それに2日目だから、マシンにもかなり慣れたしね。いずれにしても貴重な体験だったよ。

 ▽N・ロズベルグ
 思っていたより雨の走行は難しくなかった。トラクション・コントロールが助けてくれるね。路面状況が変ったのが残念だが、最高の2日間だった。

 ▽F・マッサ
 (跳ね馬離脱は)別に寂しくはないよ。また走るようになると思うからね。来週からは自分が乗るマシンを開発するんだから、楽しみは大きいよ。

 ▽佐藤琢磨
 ドライで走りたかったですねぇ〜。ウエットより学ぶことが多いですから。まあ、来週こそは距離を伸ばしたいですね。