ロン・デニスCEOが示唆〜本人は困惑
最終第19戦アブダビGP予選
ガールフレンドのララ・アルバレスさん(右)とサーキット入りしたアロンソ(AP)
ガールフレンドのララ・アルバレスさん(右)とサーキット入りしたアロンソ(AP)
 【ヤスマリーナサーキット(アブダビ)柴田久仁夫、ルイス・バスコンセロス】マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソ(34)=スペイン=が来季は休養する可能性が出てきた。チーム会長でもあるマクラーレン・テクノロジー・グループのロン・デニス最高経営責任者(CEO)が示唆した。ただし、アロンソ自身は即座に否定した。28日に行われたF1第19戦(最終戦)アブダビGP予選では、アロンソがパンクでQ1(予選第1ラウンド)で敗退するなど、今季は1度もQ3(予選最終ラウンド)に進めなかった。ポールポジション(PP)はメルセデスのニコ・ロズベルグ(30)=ドイツ=で、6戦連続今季7度目。

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 今季最終戦となってチーム首脳から衝撃的な発言が飛び出した。デニスCEOがエースのアロンソを来季は休養させる可能性を口にした。

 「彼はマクラーレンでキャリアを終えると思う」と前置きしつつ、「広い心を持って言うが、いくつのアイデアがあり、休養の年とすることも考慮に入れている」と言い切ったのだ。

 アロンソは昨年限りでフェラーリのシートを捨て、2017年までの3年契約を結んでマクラーレンに加入。ところが7年ぶりにF1に復帰したホンダのパワーユニットが不振続き。今回こそはトップ10入りの期待がかかったが、破片を踏んで左後輪がパンク。3戦連続でQ1敗退となり、1度も予選最終ラウンドに進むことができなかった。

 アロンソ本人は即座に休養の意思を否定した。予選後に英BBC放送のインタビューに応じ、「ロンの意図や言っている意味がよく分からない。来季に向けてはチーム全員が良くしたいと願っているのに」と困惑気味に話した。確かに一時期は自らの契約満了を待たずに引退する可能性をちらつかせたものの、今は来季に向けたマシンづくりを率先して進めている。

 ただし、レースに対する真剣味が足りなかったのは否めない。ブラジルGPでは予選中にジェンソン・バトンと一緒に表彰台に忍び込んで記念撮影を行ったことが問題視され、監督職を担うエリック・ブリエ・レーシングディレクターがデニスCEOから「選手の管理もできないのか?」と叱責(しっせき)されたという。

 2度のチャンピオンに輝いたアロンソの存在はチームにとっても不可欠。デニスCEOもちょっぴり魔が差し、失言に走ってしまったのかもしれない。