2000年11月26日付の東京中日スポーツ紙面。右下に中嶋一貴の写真も
2000年11月26日付の東京中日スポーツ紙面。右下に中嶋一貴の写真も
 ロズベルグVSハミルトン。2人は旧友であり、戦友であり、好敵手。F1でも名勝負を繰り広げたが、その原点とも言えるレースを日本で取材した。2000年11月、栃木県のツインリンクもてぎで開催されたレーシングカートの世界大会「ワールドカップ(W杯)カート」だ。

 2人は当時15歳。ともにマクラーレンの育成プログラムに組み込まれ、いずれはF1王者になる逸材と注目の的だった。東京中日スポーツでは日本人選手を差し置いて両者を2日続けてモータースポーツ面のトップ記事で紹介した。

 ロズベルグはとにかく頭の回転が速かった。あどけない表情ながら「レースにはインテリジェンスが必要。特に抜く時の駆け引きで」と理路整然と語っていたのが鮮烈に記憶に残っている。

 そのレースでは2番手から発進するも序盤で出遅れて9位。優勝を飾ったのがハミルトンだった。2人のバトルはもう見られない…。それが惜しまれる。 (鶴田真也記者)