メルセデスの求人広告(オートスポーツ誌のツイッターから)
メルセデスの求人広告(オートスポーツ誌のツイッターから)
 引退した新王者ニコ・ロズベルグ(31)の後任を探しているメルセデスが英誌に出した求人広告に対し、世界中のレース関係者が色めき立っている。元F1のタキ井上(井上隆智穂)さん(53)とスーパーフォーミュラなどに参戦する小林可夢偉(30)が自身のツイッターにそろって自己PR付きの履歴書を公開。求人広告自体がほぼジョークでそれに悪のりした形だ。採用してくれるかな?

本拠地を直接訪問

可夢偉の履歴書(本人のツイッターから)
可夢偉の履歴書(本人のツイッターから)
 最もアクティブに動いたのはインド出身の元F1ドライバー、カルン・チャンドック(32)。善は急げとばかりに英ブラックリーのチーム本拠地に出向いたのだ。

 自身のツイッターに展示中のショーカーと一緒に写る画像を掲載し、「トト(ウルフ責任者)が昼食から戻ったら会えますか? 僕と契約してください」とつづった。

 F1は2010、11年に計11戦しただけ。今季はウィリアムズの一員だが、役割は旧車のデモ走行を担当する「ヘリテージドライバー」。表舞台に復帰したいとの思いが行動になって表れた?

ツイッターでアピール

タキ井上さんの履歴書(本人のツイッターから)
タキ井上さんの履歴書(本人のツイッターから)
 こちらもノリツッコミだ。可夢偉は求人広告に対し、「Here is my CV!!(取りあえず履歴書送ります)」と即座に反応した。自身のツイッターによると、メルセデスが掲げる採用条件の全てに満たしていることを明記し、「まだ若いし、速くて機敏。チームオーダーには常に耳を傾け、尊重するし、従う」と強くアピールした。

 実はメルセデスとの縁もわずかにある。2006、07年にトヨタの育成プログラムでF3ユーロシリーズに参戦した際はメルセデス製エンジンのマシンを駆った。

 14年を最後にF1を離れ、今季は国内はスーパーフォーミュラ、海外はトヨタの一員として世界耐久選手権に参戦。来年もトヨタで活動を継続するのは確実ながら、ひょっとして…。

本紙で名物コラム

 本紙ウェブサイト「F1 EXPRESS」の名物コラム「ブラックフラッグ」で好評を博すタキさんは日本式の履歴書を公開。英BBC放送(電子版)でも紹介された。

 趣味・特技の欄には日本語で「英会話が、基礎レベル程度できます」と書かれている。履歴には1994年にシムテックでF1デビューしたと触れているが、アロウズで参戦した95年については英文で「GP出走18戦。0ポールポジション、0ファステストラップ、0ポイント」とわざわざ明記。さらに「セーフティーカーに2度ひかれた。F1史に残る記録だ」と事故歴も正直につづっている。

 志望動機を「貴社の海外業務に携わりたいと考えて志望いたしました」などとしており、一定の真剣度も感じられるが…。