ザウバーはフェラーリと契約
 来季ホンダからパワーユニット(PU)を供給されると目されていたザウバーが28日、フェラーリとの継続契約を発表。提携解消となったホンダは、マクラーレン以外の供給先として、トロロッソへ方針を変更したもようだ。フリー走行は1、2回目ともにレッドブルのダニエル・リカルド(28)が最速タイム。29日に36歳の誕生日を迎えるマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは7、8番手と今季最高の滑り出し。

 ホンダが早くも次の一手を打ってきた。ザウバーがホンダとの提携を解消し、フェラーリとの契約を発表したことで、2チーム目のPU供給先として白羽の矢を立てたのがトロロッソだ。

 ホンダにとって複数チームへの供給は、1チームに比べてデータが多く、PU開発のスピードも上がるだけにぜひともかなえたいところ。早速、今GP中にもトロロッソと話し合いを行うという。

 トロロッソにとっても渡りに船だ。今季はルノー製PUを使用しているが、フランツ・トスト代表は、その性能と安定性に不満を持っているようで、ホンダ製PUへの変更には好意的という。

 14年から続く兄弟チームのレッドブルとルノーの確執の影響で、トロロッソは2016年は型落ちのフェラーリ製PUを余儀なくされた。17年からホンダに変更とのうわさが持ち上がったものの、結局ルノー製PUに落ち着いた経緯があった。それだけにホンダとの提携には現実味がある。さらに、トロロッソへの供給は、レッドブルとの提携へ向けての第一歩とも言える。ホンダとしては、この契約をぜひとも成功させたいところだ。