前戦イギリスGPの走りでウルフ代表の心射止めた
 【リスボン=ルイス・バスコンセロス】契約更新が不安視されていたメルセデスのバルテリ・ボッタス(29)=フィンランド=が、来季も残留できる見通しとなった。前戦イギリスGP(14日決勝)は惜しくも優勝を逃したが、チームのトト・ウルフ代表(47)はその走りを高く評価。契約延長に向け、ほぼ腹を固めたもようだ。それでも、本人に意思を伝えるのは夏休みが終わる8月末まで待つ構え。ボッタスもまだ気は抜けない。

来月末に通達

 ボッタスにとって念願のメルセデス残留がかないそうだ。第4戦アゼルバイジャン(4月28日決勝)を最後に勝利を得ていないが、ここへきて実力をアピール。第9戦オーストリア(6月30日決勝)は同僚のルイス・ハミルトン(34)=英国=の5位をしのぐ3位表彰台、続くイギリスは5戦ぶりポールポジション。ウルフ代表も満足の言葉を漏らした。

 「バルテリは確かに成長した。イギリスは彼の今季最高のレースだったと思う。母国のルイスに予選で勝ち、レースをリード。守りも素晴らしかった。彼にはセーフティーカーの入るタイミングが悪かったが、走りはルイスと互角だった」

 特に、イギリス決勝の4周目、2番手スタートから激しく詰め寄るハミルトンにターン7でかわされながら、すかさずターン9で抜き返した意地の走りが、ウルフ代表を喜ばせたようだ。

 昨季は1勝もできず、崖っぷちで迎えた今季。開幕戦でいきなり優勝を飾ると、アゼルバイジャンまではハミルトンと勝利を分け合い、ボッタス“覚醒”と注目された。だがその後、スランプ状態に。同僚に4連勝を決められ、ランク2位を維持しつつもポイント差は拡大。来季残留は微妙な情勢とみられていた。

来季1年のみ

 ボッタスは前戦を終え「僕は残留に値することを証明してきたと思う。契約に関してはまだ何もないが、常に進歩していこうとしているし、問題はないはずだ」と契約延長に自信を見せた。さらに「もし離脱になった場合、現時点ではトップ2のフェラーリに行きたいな」とライバル跳ね馬にも秋波を送る。

 契約延長は、確定しても来季1年のみとみられる。次戦ドイツ(28日決勝)はぜひ7戦ぶりの優勝で今季3勝目を挙げ、残留へ向けダメ押ししたい。王者の同僚への挑戦は続く。