第21戦(最終戦)アブダビGP
準備が進むヤスマリーナサーキット。奥の赤い屋根はフェラーリのテーマパーク「フェラーリワールド」(xpb)
準備が進むヤスマリーナサーキット。奥の赤い屋根はフェラーリのテーマパーク「フェラーリワールド」(xpb)
 【ヤスマリーナサーキット(5・554キロ×55周)ペン=柴田久仁夫、ルイス・バスコンセロス】2021年もF1活動の継続を決めたホンダが、パワーユニット(PU)で提携するレッドブルと、22年以降の継続へ向け交渉を開始した。レッドブルのヘルムート・マルコ相談役(76)が明かした。エースのマックス・フェルスタッペン(22)=オランダ=をレッドブル・ホンダで王者に輝かせる−との思いで一致しているようだ。弾みをつけるためにも前戦ブラジルからの連勝狙いだ。

前戦ブラジルGPに続き連勝だ

連勝を狙うレッドブル・ホンダ(柴田久仁夫撮影
連勝を狙うレッドブル・ホンダ(柴田久仁夫撮影
 マルコ相談役が、ホンダとの長期タッグを見据えて上機嫌だ。22年以降についてもホンダと既に協議していることを、あっさりと漏らした。

 「22、23年も引き続き協力を深める方向で、互いに話し合っている。ホンダにはPUの開発コストが重大な懸案事項。しかし、国際自動車連盟はPU性能を21年以降、据え置きにする考え。きっとコストカットにつながるはずだ」。ホンダとのさらなる契約延長に期待をのぞかせた。

 レッドブルが最後にタイトルを獲得したのは、現フェラーリのセバスチャン・ベッテル(ドイツ)を擁した2013年だが、ホンダの場合は1991年までさかのぼる。その年は当時マクラーレンのアイルトン・セナ(ブラジル)が選手部門を制し、製造者部門との2冠にも輝いた。

 前戦ブラジルGPではトロロッソとともにホンダ系の2チームによるワンツーを果たし、来季への手応えも得た。レッドブルと組んでからホンダPUは戦闘力が格段に上がっており、提携を短期で打ち切るのは双方ともに惜しい状況なのだ。

 頼みの綱は今季3勝のフェルスタッペン。レッドブル・ホンダで初王者を取らせることを最優先事項としており、来季に決めれば、2010年に樹立したベッテルの23歳134日を破り、史上最年少王者となる。

 マルコ相談役は「ブラジルの好結果に加えてホンダ残留も決まり、マックスが21年もチームに残る確率が一気に高まった」と喜び、フェルスタッペン本人も「レッドブル・ホンダは確実に強くなってきたよ。ホンダPUの進化には満足。自信が持てる。もちろん来季王者を狙う」と宣言した。

 最終戦へ向けてチームの士気は極めて高い。波に乗ってブラジルGPに続く連勝を果たし、来年につなげたい。