第21戦(最終戦)アブダビGP予選
夕暮れのコースを駆るレッドブルのマックス・フェルスタッペン(xpb)
夕暮れのコースを駆るレッドブルのマックス・フェルスタッペン(xpb)
 【ヤスマリーナサーキット ペン=柴田久仁夫、ルイス・バスコンセロス】レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(22)=オランダ=が予選3番手をマークした。ポールポジションはメルセデスのルイス・ハミルトン(34)=英国=に奪われたが、2番手タイムのバルテリ・ボッタス(30)=フィンランド=が規定でグリッド降格することからフロントロー(1列目)に繰り上がる。チームはホンダとの提携を2021年まで延長したばかり。本気でタイトルを狙う来季のためにも、勝って今季を締めくくりたい。

奮闘も予選3番手

最終戦を前に満面の笑みを浮かべる((c)RedBullContentPool)
最終戦を前に満面の笑みを浮かべる((c)RedBullContentPool)
 あと一歩が届かなかった。予選直前のフリー走行3回目でトップタイムを刻んだフェルスタッペンだが、最終ラウンドのQ3では惜しくも3番手タイム。メルセデスの牙城を崩せなかった。

 「メルセデスは強い。僕はできることは全てやった。全体的には満足しているが」

 クルマを降りて、ヘルメットを脱ぐとぶぜんとした顔が出てきた。Q3のアタック1回目では2番手につけ、最後のアタックで逆転を狙ったもののタイムを更新できず。パワーユニット(PU)関連部品の交換でグリッド降格が決まっているバルテリ・ボッタス(フィンランド)にも抜かれてしまった。

 大激戦となった前戦ブラジルGPでは完勝を飾り、レッドブルの車体とホンダPUのコンビネーションに自信を深めた。アブダビはメルセデスが5年連続でPP&勝利を飾っている“敵地”ながら、真っ向勝負をかけた。

 「フロントローを実力で取りたかったけど、決勝でやり返すチャンスは残っている」。決勝ではボッタスの降格で繰り上がりのフロントロースタート。シーズンを締めくくる大一番で、何としてもハミルトンを逆転し、いの一番でチェッカーをくぐり抜けたい。

 アブダビ入りしてから、打倒ハミルトンで頭の中はいっぱいだ。英紙サン(電子版)に「ルイスを恐れていない。むしろ彼のような選手が側にいることを歓迎する。6度もチャンピオンを獲得し、多くのレースに勝っている。僕はそのポジションが欲しい」と超強気なコメントを寄せた。12歳も離れている偉大な王者を来季のターゲットに定め、世代交代を促す決意をあらわにした。

 そんな大きな目標を達成するためにも、今年最後の直接対決を何としても制したい。ホンダの看板を背負うフェルスタッペンが、アウェーとも言えるアブダビで有終Vに突き進む。