◇29日 F1第15戦バーレーンGP決勝(バーレーンインターナショナルサーキット)
トロフィーを手にW表彰台を喜ぶフェルスタッペン(左)とアルボン((c)Red Bull Content Pool)
トロフィーを手にW表彰台を喜ぶフェルスタッペン(左)とアルボン((c)Red Bull Content Pool)
 レッドブル・ホンダが初のダブル表彰台だ。マックス・フェルスタッペン(23)=オランダ=が2位、アレクサンダー・アルボン(24)=タイ=が3位を獲得。アルファタウリのピエール・ガスリー(24)=フランス=も6位入賞と、大事故で始まったレースでホンダ陣営が会心の結果を残した。メルセデスのルイス・ハミルトン(35)=英国=がポールtoウインで今季11勝目を挙げ、自身の通算最多記録を95勝に伸ばした。

 大クラッシュで幕開けしたレースは、結末も思わぬものだった。快調に3番手を走っていたレーシングポイントのセルジオ・ペレスが、残り3周でマシン後部からの出火でストップ。後ろから迫っていたアルボンに3位の座が転がり込み、レッドブルが2017年日本GP以来、3年ぶりのW表彰台を獲得した。

 第9戦トスカーナGP以来、自身2度目の表彰台に上ったアルボンは「運が良かったことは否定しない。ただ、何かが起こったときにチャンスをつかみ取ることができる位置にいたからこその結果」と“棚ぼた”に胸を張った。3戦ぶりの表彰台に立ったエースのフェルスタッペンも「ダブル表彰台はチームにとって素晴らしいこと。アレックスは良い仕事をした」と喜んだ。

 スタート直後にハースのロマン・グロジャンが大クラッシュ。コース脇のバリアーに激しく突っ込んだマシンは、真っ二つに裂け、大きな炎が噴き上がった。グロジャンは無事に脱出できたが、マシンの撤去とガードレールの修復のため、レースは約1時間半も赤旗中断。再スタート直後もレーシングポイントのランス・ストロールが他車との接触で横転し、セーフティーカーが出動するなど、落ち着かない展開が続いた。

 そんな中でもレッドブルの2人は堅実なレースを展開。ホンダの田辺豊治テクニカルディレクター(TD)は「非常に喜んでいる。アルボンは棚ぼたを拾える走りができていて、きっちりフェルスタッペンに続く結果を出した」と目を細めた。今季を締めくくる中東3連戦を最高の形で滑り出し、「今回の良い結果を次戦、そして最終戦につなげ、さらに良い戦いができるように準備を進めていく」と気勢を上げた。

◆ハミ5連勝

 ○…大波乱の展開も、王者には関係なかった。ハミルトンはスタートも再スタートもきっちり決め、ピットイン直後の20周目以外ではトップを譲らず5連勝。赤旗中断中はグロジャンのクラッシュのリプレー映像を食い入るように眺め、「ショッキングだった。F1の危険性を再認識させられたけど、だからこそ限界に挑戦しているし、危険を理由にやめることはない」と語った。
レース序盤の(前から)フェルスタッペン、ペレス、アルボン((c)Red Bull Content Pool)
レース序盤の(前から)フェルスタッペン、ペレス、アルボン((c)Red Bull Content Pool)